2026年4月10日、「AUTOMOBILE COUNCIL 2026」が開幕し、幕張メッセ国際展示場 5・6ホールは初日のPREMIER DAYの開場の10時から、熱心な自動車ファンや業界関係者で賑わいを見せた。
11回目の開催となる2026年のAUTOMOBILE COUNCILは、次の10年に向けた第2ステージのスタートと位置づけ、「クルマともっと恋をしよう。」をテーマに掲げた。従来の自動車ファンの枠を超え、より多くの来場者が楽しめる自動車イベントへと進化させることを目指しており、ヒストリックカーから最新モデル、レストモッド、関連ライフスタイルまで幅広い展示が用意された。
横川さんのキャンパーがお披露目 ただし塗装はまだ
8speed.net編集部が真っ先に向かったのが、プレミアムライフスタイル展示のひとつである「Project Caddy “BISCHOFBERGER”」。ここは、8speed.netにてフォルクスワーゲンの水冷ミニカーを紹介する「das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)」やゴルフ愛を綴る「Liebe zum Golf」を連載中の横川謙司さんが3年連続で出展したブースである。
ここに展示されるのは、「Golf Caddy」をベースとした希少なキャンパーで、世界に14台しか存在せず、ポップアップルーフ仕様はわずか3台という貴重な個体である。
横川さんは約10年前に写真でその存在を知り、世界中を探し回った末にドイツで入手。機関の修復や内装の作り直しを進め、今回のAUTOMOBILE COUNCILに合わせて走行可能な状態まで復活させた。ただし塗装はまだ仕上がっておらず、完成形は今後の楽しみとなる。
内装にも強いこだわりが見られ、腐食した壁紙をすべて剥がして耐火基準を満たす素材に張り替えたほか、天井には世界地図をプリントした特製ヘッドライナーを装着。車検対応を前提に作り直しているという。
完成後はこのキャンパーで日本一周、さらに世界旅行も計画しているとのことで、単なる展示車両にとどまらない“動くプロジェクト”として来場者の関心を集めていた。
スピニングガレージが2台のGolf GTIを展示
スピニングガレージは、GTI誕生50周年に合わせて2台のGolf2 GTIを展示した。GTI 50周年の企画が会場内に用意されていなかったこともあり、独自に2台を並べる形でアピールしたという。
ガンメタリックのGolf 2 GTIは、エンジンとミッションが載っていない状態のベースボディを入手し、オーバーホールしたユニットを組み直すところから製作がスタートした個体だ。いわばゼロから仕立て直したレストア車で、機関系を中心に徹底的な再生が施されているのが特徴となる。
もう1台はグリーンの「Golf2 GTI 16V FIRE AND ICE Fire and Ice」。Volkswagenは1990年代にGolf2の特別モデルを次々と発表した。1990年には「Golf2 FIRE AND ICE」を発売。奇抜な「ダークバイオレットパールエフェクト」を採用し、ドイツ映画「Fire, Ice & Dynamite(邦題:サマーシュプール)」とタイアップしたモデルとして話題を呼んだ。さらに世界限定60台の「Golf2 GTI 16V FIRE AND ICE Fire and Ice」も用意され、そのうち20台が日本で販売されたという希少車でもある。
こちらはエンジンとミッションの状態が良好な個体をベースに使用しており、機関系のオーバーホールは行っていない。その代わり、外装はオールペンを実施し、内外装や機能部品などは入手可能な新品パーツを多数投入。現代的なコンディションへとリフレッシュされた1台に仕上げられている。
GTIの歴史と個体の魅力を体現した展示は、Volkswagenファンにとって見逃せない内容となっていた。
Porscheが新旧911とTaycanを展示
数少ないインポーターの展示ではPorscheのブースも来場者の注目を集めた。最新モデルの展示に加え、1974年の美しい911がブースを飾り、AUTOMOBILE COUNCILらしいヘリテージと現在をつなぐ構成が印象的だった。
ル・ガラージュがスタッフが海外で仕入れてきたお宝グッズを販売
物販エリアではル・ガラージュのブースも人気を集めた。スタッフが海外で買い付けてきたというビンテージグッズやモータースポーツ関連アイテムが並び、来場者が足を止めてじっくり品定めする姿が見られた。
なかでも目を引いたのがミハエル・シューマッハーの写真集。入手困難なアイテムとあって、F1ファンにとってはまさに垂涎の一品といえる存在だった。
ノキアンタイヤが初出展
ノキアンタイヤはAUTOMOBILE COUNCILに初出展。フィンランド発のブランドらしく、冬季性能を重視したラインアップを中心に紹介した。
なかでも注目はBEV用としても最適なスタッドレスタイヤ「HAKKAPELIITTA R5」で、高いウインター性能を誇りながら、転がり抵抗の低減を両立する設計により、電動化時代を意識した技術を前面に打ち出している。
オニツカタイガーがドライビングシューズを提案
協賛企業として参加したOnitsuka Tigerは、レストモッド車の展示に合わせたドライビングシューズのプロトタイプを参考出展した。ブランドの代表モデル「MEXICO 66」をベースに、1964年モデルと1968年モデルの要素を組み合わせて現代的に再構築したというコンセプトで、レストモッドと共通する思想を持つ製品だ。
オニツカタイガーグローバルカンパニー長の庄田良二氏(写真左)と、AUTOMOBILE COUNCIL実行委員会共同代表、株式会社カーグラフィック代表の加藤哲也氏(写真右)がブリーフィングを行った
クルマとスニーカーは工業デザインとして共通点が多く、本質を守りながら進化させるという考え方が両者に通じると説明。ドライビング用途に合わせ、硬すぎず柔らかすぎないソールや日常使いもできるデザインを追求したという。
展示されたプロトタイプは会場のレストモッド車両のカラーリングから着想を得たもので、色使いやディテールで車両のイメージを表現。来場者からは製品化を期待する声も多く寄せられていた。
他にも、クルマ好きにとっては気になるクルマが目白押しのAUTOMOBILE COUNCIL 2026。この週末はぜひ幕張メッセへ!
■開催概要
名称:AUTOMOBILE COUNCIL 2026(オートモビル カウンシル 2026)
会期・時間:2026年4月10日(金) 〜12日(日)
【PREMIER DAY】 4月10日(金) 10:00~18:00(プレスタイム 10:00~13:00)
【DAY 2】 4月11日(土) 10:00~18:00
【DAY 3】 4月12日(日) 10:00~18:00
会場:幕張メッセ 国際展示場 5・6ホール
主催:AUTOMOBILE COUNCIL 2026 実行委員会
(Text & Photos by Satoshi Ubukata)
■関連リンク
・AUTOMOBILE COUNCIL 2026公式サイト