■Caddy ■WIKING ■1/87
台紙には、出会った時のフレーム姿を。
似たクルマ、ではありません。
私のCaddyそのものです。
昨年、幕張メッセで完成披露を果たしたあの1983年型VW Caddyが、ドイツの老舗ミニカーメーカー「WIKING(ヴィーキング)」によって、1/87スケールで製品化されました。
単なる“モチーフ”ではなく、「Project Caddy」そのもの。
正真正銘「あの個体」です。
651日間のレストアを経て、新車のように復活。
この企画を立案し、実現へ導いてくれたのは、1/87ミニカーの世界に深い造詣を持つ友人・波多氏とドイツVW本社に勤務するアレクサンダー氏。
●波多氏のWebsite 驚異的な1:87 スケール Audi/VWコレクション
●アレクサンダー氏のWebsite VW Type2 バスのクラブ
2人の情熱と行動力がなければ、決して形にはならなかったでしょう。
この場を借りて、改めてお礼申し上げます。
「WIKING」はまもなく創業100年を迎える老舗ブランドですが、個人所有の特定車両を製品化した例は、その長い歴史の中でもほんの数例しかありません。
日本発のWIKING Sondermodell(特注品)であることと、日本語入りのパッケージは、WIKING史上初とのこと。
日本語入りのパッケージはWIKING初。
わずか750台の限定生産で、Volkswagen AGのオフィシャルライセンス取得モデルという、正式な“公認”車両です。
ベース状態からのアップグレードも抜かりがありません。
テールゲートのエンブレムも再現。
カーゴトップの再現、フロントグリルのエンブレム、ヘッドライト・テールライトの彩色、バックミラーやストーンガードの塗装、さらには“Caddy”の車名エンブレム印刷まで。
限定ミニカーを作ろうとすると、これらはすべてオプションとなって、当然制作コストに跳ね返ってきます。
もう一つ特筆すべきは、ボディが塗装ではなく「成形色」であること。
このミニカーのために、新たに調色・成形されています。
再現されたのは、1983年Caddy誕生時のカタログ表紙カラー、GAMBIAROT。
この色がGAMBIAROTです。
あの赤が、1/87の世界に息づいています。
1/87スケールって、こんな大きさです。
ドイツ割当分は1日で完売。
日本分は、完璧なレストアを手掛けてくださった中央自動車鈑金工業所の皆さま、塗料のR-M(R)の皆さまをはじめ、Project Caddyに関わってくださった方々への記念品として、私が預かりました。
レストアを手掛けたのは、中央自動車鈑金工業所。
オーストリアの倉庫でフレームの姿のまま眠っていたCaddyが日本へ渡り、丹念な手仕事によって甦り、そしてドイツ本国でVW公認のミニカーになる。
誰がそんな物語を想像したでしょうか。
1/87のジオラマに置いてみた。
実車とともに、この出来事はVWの歴史の片隅に、そっと刻まれるのではないかと思っています。
Project Caddyを支えてくれた皆さまへ。
改めて、関わってくださったすべての皆さまに、心から感謝いたします。
das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西でつくられてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。