Volkswagenは、2013年のデビュー以降、7代目「Golf GTI」を多彩なバリエーションとともに進化させてきた。標準モデルの出力向上や、限定モデルの投入などにより、GTIのスポーツイメージを一段と強める戦略が一貫して進められたことが特徴である。
Golf GTI
2013年に2グレード構成でデビュー
7代目Golf GTIは、2013年に220PS仕様と、より高性能なGTI Performance(230PS)の2グレードでスタートした。排気量1,984ccの直列4気筒ターボは、高いレスポンスと扱いやすさを両立し、日常走行からスポーツドライビングまで幅広い領域をカバーした。
2016年にはGolf GTI Clubsport(最大290PS)が登場し、翌年にはさらなる高性能版としてClubsport S(310PS)を投入。フロント駆動としては異例のスペックを誇ったClubsport Sは、ニュルブルクリンク北コースで7分49秒21という当時のFF最速ラップを記録し、GTIの40周年を飾る象徴的なモデルとなった。
Golf GTI Clubsport S
Golf GTI Clubsport S
2017年のフェイスリフトでさらにパワフルに
2017年の商品改良では、標準GTIが230PSへ、GTI Performanceは245PSへとパワーアップ。0–100km/h加速は6.2秒、最高速度は250km/h(電子制御)に達する。トランスミッションは6速MTと7速DSGを設定し、いずれも高い加速性能を実現した。
Golf GTI Performance
Golf GTI Performance
Golf GTI Performance
Golf GTI Performance
さらに、Performanceは標準モデルに対して以下の強化が施されている。
- 大径ブレーキシステム
- フロントアクスルの電子制御ディファレンシャルロック
- デジタルメーター「Active Info Display」
これらの装備により、エンジン性能だけでなく、制動力、旋回性能、操作系の情報量が総合的に底上げされている。
2019年にはTCRを追加
2019年には、TCRレースの名を冠した「Golf GTI TCR」が追加され、290PSを発生するハイパフォーマンスモデルとしてラインアップの頂点に立った。GTIらしい日常性とスポーツ性能の両立を保ちながら、よりサーキット指向のキャラクターが強められている。
Golf GTI TCR
Golf GTI TCR
Golf GTI TCR
7代目Golf GTIシリーズの特徴は、多様なグレードの展開にある。標準モデルの扱いやすいスポーツ性、Performanceの実用と走りのバランス、ClubsportやTCRの純粋なパフォーマンス追求など、ユーザーのニーズやドライビングスタイルに応じた幅広い選択肢が提示された。
なかでもPerformanceは、日常域と高負荷域の双方で性能を体感しやすいモデルとして、GTIの中核的存在として評価されている。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Volkswagen AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。