11月1日開催された「VW Weekend Meetup」の会場で、あの「Golf GTI Pirelli」を見かけました!
フォルクスワーゲンオーナー限定イベント「VW Weekend Meetup」が都内で開催されたことはニュースでお伝えしました。
イベントの様子は上記のレポートをご覧いただくとして、会場となった「代官山 T-SITE」の駐車場では、イエローのボディが目を惹く「Golf GTI Pirelli」に引き寄せられました(笑)
発売当時、私も欲しかったGolf GTI Pirelliですが、どんな特徴のクルマだったのか、この機会に触れておきましょう。
Golf5の時代に登場したGolf GTI Pirelliを語るうえで知っておきたいのが、初代Golfのモデル末期に登場したGolf1 GTI Pirelliです。
Golf1 GTI Pirelliは、1983年に10,500台が発売された限定車(日本未導入)。最大の特徴は、Pirelliの頭文字「P」を模したスロットを持つ専用14インチアルミホイールで、いわゆる“P-Slot”として現在も愛好家から高い人気を集めています。
インテリアには「P」のロゴを織り込んだ特別柄のシートが採用され、赤ステッチやゴルフボール型シフトノブなどGTIらしいスポーティな雰囲気を強調しています。エンジン自体は当時の1.8L仕様のGTIと同じ112PSでしたが、標準でPirelli製タイヤを装着していた点が見逃せません。希少性が高く、初代GTIの歴史を語るうえで欠かせない存在です。
その人気モデルが、Golf5の時代に復活し、日本でも2008年10月に限定発売されました。
Pirelliを名乗るだけに、その足元には225/40R18のP-Zeroとスポークが“ロングP”のデザインの専用アルミホイールが装着されています。
さらに注目したいのがシートのデザイン。レザー/マイクロファイバーのコンビネーションシートはP-Zeroのトレッドパターンが刻まれているのです。こんなシート、後にも先にもお目にかかったことがありません!
さらに搭載される2Lターボエンジンは、標準の200PSを30PS上回る230PSを発揮。これは先に登場したGolf5 Edtion 30と同じスペックです。
日本ではブラックマジックパールエフェクトが830台、サンフラワーが170台の計1000台が発売されましたが、もともと数の少ないサンフラワーは瞬く間に完売した記憶があります。
オーナーの池田さんはこのクルマを中古で手に入れ、10年以上乗り続けているそうです。もちろんタイヤはいまもPirelliでした。息子さんが手にしているのは同じ色のミニカーで、いかに家族に愛されているかが伝わってきます。
ちなみに、この日は私も愛車のGolf8 GTIで会場入り。いろいろなVWと素敵なオーナーさんに会うことができて、とても楽しい一日でした!
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Satoshi Ubukata, Volkswagen)