2025年11月5日、特定非営利活動法人 日本自動車殿堂(JAHFA)は、「2025~2026 日本自動車殿堂 インポートカーオブザイヤー」に電動ミニバン「ID. Buzz」を選出した。当該年度に発売された輸入車の中から最も優れた1台を表彰するもので、Volkswagenとしては通算10回目の受賞となる。
歴史と革新を融合したEVミニバン
受賞モデルとなったID.Buzzは、Volkswagenの歴史的名車「Type 2(ワーゲンバス)」の精神を現代に受け継ぐ電動ミニバンである。1950年代に誕生したType 2は、実用性と親しみやすいデザインで世界中のファンに愛されてきた。その伝統をオマージュしながら、次世代モビリティに求められる持続可能性と先進技術を融合させたのがID.Buzzだ。
JAHFAの審査は「デザイン」「先進性・独自性」「実用性・利便性」「経済性」「安全性」「環境性」「買い得感」「完成度」の8項目に基づいて行われる。その中でID.Buzzは、とくに以下の3点で高く評価された。
- オリジナルワーゲンバスをEVとして再解釈したデザイン
- フラットで広い車内空間と多彩なシートアレンジ
- 多人数乗車が可能なミニバンEVとしての実用性
電動化時代の実用車としての完成度
ID. Buzzは、フォルクスワーゲンの電動専用プラットフォーム「MEB」を採用し、空力性能を重視したボディデザインを持つ。丸みを帯びたフォルムや大型VWエンブレムなど、往年のワーゲンバスを思わせる要素を盛り込みながらも、近未来的な印象を与える外観に仕上げている。インテリアはフラットフロア構造を生かした開放的な空間が特徴で、最大7名が乗車できる広さと多彩なシートアレンジを実現している。
動力性能では、150kWのDC急速充電に対応し、Pro Long Wheelbase仕様ではWLTCモードで554kmの航続距離を達成。日常の使用から長距離移動まで、幅広い用途に対応できる実用性を備える。低重心レイアウトにより、安定したハンドリングと快適な乗り心地を両立している点も評価された。
Volkswagenの過去のインポートカーオブザイヤー受賞車は次のとおりで、計10回に及ぶ日本自動車殿堂での栄冠は、フォルクスワーゲンが長年にわたり日本市場で高い評価を受け続けてきたことを物語っている。
- 2003〜2004:Touareg
- 2007〜2008 :Golf
- 2009〜2010:Golf
- 2010〜2011:Polo
- 2011〜2012:Passat
- 2012〜2013:up!
- 2013〜2014:Golf
- 2016〜2017:Golf Touran
- 2023〜2024:ID.4
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Volkswagen AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。