2025年9月8日、フォルクスワーゲン グループは「IAAモビリティ2025」において新しいコンパクト電気自動車ファミリー「Electric Urban Car Family(エレクトリック アーバンカー ファミリー)」を公開し、2026年からの市場投入を発表した。
Volkswagen、Cupra(クプラ)、Škoda(シュコダ)の3ブランドから計4モデルが展開され、ベース価格は約25,000ユーロ(約400万円)とされている。グループはこの新型EV群によって、急成長する欧州コンパクトEV市場で中期的に20%のシェア獲得を目指す。
今回発表されたモデルは、すべてMEBの改良型である「MEB+」プラットフォームを採用し、初めてフォルクスワーゲン グループの新開発「ユニファイドセル」バッテリーを搭載する。これにより、最大航続距離は450kmに達し、スケールメリットによるコスト効率化も期待される。車両には車線変更機能を備えた新世代「Travel Assist」、信号認識、DC急速充電、スマートフォンキー機能など、従来は上位セグメントに限られていた先進技術が標準装備される。
ラインアップは、Volkswagenがハッチバックの「ID.Polo」とSUVの「ID.CROSS Concept」、さらにスポーツ仕様の「ID.Polo GTI」を披露。Cupraは個性的なハッチバック「Raval」、Škodaは都市型SUV「Epiq」を発表した。それぞれのブランドが独自のデザイン言語を打ち出しつつ、共通基盤で効率を追求する戦略が採られている。
Cupra Raval
Škoda Epiq
フォルクスワーゲン グループのオリバー・ブルーメCEOは「エレクトリック アーバンカー ファミリーは新たな始まりであり、アクセシビリティと進歩を象徴するもの。すべての人にモビリティを提供するという約束を体現する」と述べた。また、フォルクスワーゲン ブランドCEOのトーマス・シェーファー氏は「都市型電気自動車の未来はここから始まる」と強調した。
欧州におけるコンパクトEV市場は今後8年間で約4倍に成長すると予測されており、同社は年間数十万台規模の販売を見込む。グループはすでに累計350万台のEVを納車しており、その大半がMEBプラットフォームを基盤としている。今回の投入は、競争激化が予想されるEV市場で同社のリーダーシップをさらに強固にする狙いがある。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Volkswagen Group)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。