4代目「Golf GTI」は1998年に登場。歴代のGolf GTIが特徴としてきたラジエターグリルの赤いストライプを廃し、落ち着いたフロントマスを手に入れたのが特徴である。

デザインは、当時のフォルクスワーゲングループ・デザイン責任者を務めたハルトムート・ヴァルクス氏の指揮のもと、ブランドの伝統を忠実に反映しつつ、未来を見据えた明快かつ精緻な造形を追求したものとなっている。

ベースとなるGolf 4にもいえることだが、Golfを象徴するCピラーのデザインが、この4代目から変わったのも見どころである。この4代目からは、Cピラーがより太く、垂直に近い形状になり、ルーフからリヤフェンダーへのつながりが力強くなった。

Golf4で確立されたデザイン要素はその後のモデルにも引き継がれている。2023年に発表された「ID. GTI Concept」でも、この特徴は鮮明に表現され、ゴルフGTIのDNAが、将来にわたって継承されていくことを示している。

写真のGolf4 GTIは、Golf GTIの誕生25周年を記念し、2001年に登場した「25th Anniversary Edition」。全世界で3000台のみが生産されたこの限定車は、Golf4ピュアなデザインに、標準よりも30PSアップした180PSの1.8L直列4気筒ターボを組み合わせ、誕生から四半世紀を経たGTIの将来性を力強く示した。

エクステリアは、テールライトとブレーキキャリパーを除き、GTIの象徴である赤い差し色を排したシンプルな仕上げが特徴。ボディカラーは「リフレックスシルバーメタリック」「トルネードレッド」「ブラックマジックパールエフェクト」の3色を設定し、初代Golf GTIへの思いを馳せた。迫力を増したサイドスカートや専用の前後バンパー、光沢仕上げの18インチBBS製ホイールが精悍さを際だたせる。

インテリアには、“ルマン”柄の生地を採用したレカロ製スポーツシートを装備。当時から多くのファンが、このモデルを「歴代でも最も美しいゴルフGTIのひとつ」と評価している。

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Volkswagen Classic)

※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。最終的に編集部が加筆・修正を行い、内容を確認したうえで掲載しています。