2025年3月11日、フォルクスワーゲン グループは、2024年の売上高が前年を上回ったことを発表した。
2024年の販売台数は903万7000台で、前年を3.5%下回ったが、ファイナンシャルサービス事業が好調だったことから、売上高は3246億5600万ユーロと前年を0.7%上回った。営業利益は15.4%減少して190億6000万ユーロで、「事業再編のための特別費用を含む固定費の大幅な増加によるもの」としている。
2025年については、売上高が2024年に対して最大5%増加すると予想しているという。これについて、フォルクスワーゲン グループ最高経営責任者(CEO)を務めるオリバー・ブルーメ氏は、「2024年に、フォルクスワーゲン グループは革新的でエモーショナルな製品と、先駆的な戦略的決断のもと、明確な戦略方針を打ち出しました。私たちは、2025年、この戦略の一貫した実施に引き続き注力してまいります。私たちの変革が勢いを増すにつれ、フォルクスワーゲン グループの新たな強みが生み出されます。継続的なモデル攻勢、世界各地の市場に合わせた製品、そして強力なパートナーが、持続可能で前向きな発展の基盤を構成しています。手頃な価格のeモビリティ、自動運転車、ドイツにおけるバッテリーセル生産の拡大により、フォルクスワーゲンは、世界における自動車テクノロジーの牽引役として、ヨーロッパのイノベーションを世界に向けて示しています」と述べている。
(Text by Satoshi Ubukata)