■Polo ■1st Gen. Minichamps, 2nd Gen. conrad, Shaback ■1/43
Poloは、今年で誕生から50周年を迎えました。
現在のPoloは、パッと見、ゴルフと間違えるほど立派で洗練されたデザインですが、初代が登場した1975年当初の姿は、まさに小粋で可愛らしい佇まいそのものでした。
Poloというモデル名が登場する以前から、フォルクスワーゲンは「コンパクトなクルマ」としてGolfを世に送り出していたものの、Poloはさらにその一回り小さな選択肢として誕生しました。
初代は、アウディ50のバッジ違いでしたが、排気量が900ccに落とされ、グレードの差がつけられていました。
ベーシックでありながらも洗練されたデザインが特徴の初代、コンパクトカーとしての枠をしっかり守りつつも、どこかモダンでスタイリッシュな存在感を醸しだしていました。
そんな姿をミニカーで振り返ってみます。
まず、初代。
Minichampsによってモデル化されています。
その仕上がりは細部にわたり非常に精緻。
特に、ボディのシャープなフォルム、細かいラインやグリル、ランプ類の表現が本物さながら。
丸目のフロントグリル、鮮やかなソリッドのボディカラーも相まって、カッコ可愛い。
2世代目は、Conrad製。
Golfが初代から2世代目に進化したときのように、キープコンセプトであることが分かりますね。
ボンネットやドアが開く構造が当時のミニカーならではの魅力。
こうした仕掛けがあることで、よりその時代感が感じられるのです。
ミニカーはクーペ、ハッチバックの2タイプですが、他にもセダン(Derby)がありました。
1986年には、Gラーダー(スーパーチャージャー)を搭載したG40も登場。
200km/h近く出たそうなので、アウトバーンで一目置かれていたかもしれません。
残る一台は、Schabak(シャバック)製の2代目後期型。
1990年にビッグマイナーチェンジが行われ、角目のライト、一体型バンパーなどを装備。
初代の持っていた独特な可愛らしさが少し薄れてしまった感もありますが、時代の変化を感じられるミニカーです。
50年を迎え、世界中に初代Poloはどのくらい残っているのでしょうか。
日本には輸入されなかった初代、今、街中で見かけたら、その時代感と、その洒落た佇まいに心惹かれるはず。
Poloを所有したことはないのですが、以前、妻がGolfを運転していて追突されたときに、代車としてPoloが来て、 なんと、同じ週にそのPoloを運転中にもう一度追突されるということがありました。
Poloのリヤゲートに相手の塗料がついていたところからすると、一度バンパーが凹んだようですが、元の形に戻っていました。
相手の軽バンは、べっこりいってしまってたそうです。
小柄でも、高い安全性、走行安定性はさすがフォルクスワーゲン。
up!よりも小さかった頃のPoloの魅力を再確認できるミニカーたちでした。
das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西でつくられてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。