前回、失敗に終わったGolf8 GTIのシフトレバー交換ですが、今回は大成功! 伝説の“ゴルフボール”が帰ってきました!

Golf8で不満なのが、小さくて操作しにくいシフトレバー。一部では“チキンナゲット”と呼ばれ、なんとか使いやすく、かつ、カッコいいシフトレバーに交換したいと常々思っていました。

そこで、中国の通販サイトで見つけた少し大きめのシフトレバーを購入して装着を試みましたが、あえなく撃沈したことは、以前レポートしたとおりです。

もちろんそれで諦める私ではありません(笑) すぐにネットで捜索を開始すると、アメリカのアフターパーツメーカー「Black Forest Industries」(ブラックフォレストインダストリーズ、以下BFI)が手がけるGolf8用DSGシフトレバーに辿り着きました。デザインや素材、色が選べるなかで、私のハートを鷲づかみにしたのがこのタイプ。なんと、ゴルフボール型です!

Golf GTIのシフトレバーといえば、ゴルフボール型が伝統です。ただし、ゴルフボール型はマニュアルシフト用だけで、世界的にDSGだけになったGolf8 GTIでは見ることができなくなりました。

そんなゴルフボール型シフトレバーが愛車に装着できるとなれば、選ばない手はないでしょう!

ただ、ひとつ困ったことが……。BFIの公式通販サイトは日本への発送に非対応。日本への発送に対応しているアメリカの通販サイトも見つけましたが、送料の高さにひるみました。そんなことを、いつもお世話になっているmaniacs STADIUMのスタッフに話したところ、BFIなら日本に正規輸入代理店があり、パーツの取り寄せも可能とのこと。しかも、送料を考慮すると個人輸入するより価格が安いことも判明し、maniacs STADIUMで取り寄せてもらうことにしました。価格は4万8500円です。

ちなみにBFIのGolf8用シフトレバーは、私が選んだ「MK8 GSB NAPA LEATHER」を含めてすべて受注生産で、納期は1カ月半ほどかかります。今回は年末年始を挟んだため、注文してから約2カ月でmaniacs STADIUMに到着しました。

シフトレバーは、トップの部分がナパレザーで覆われ、その下の半球部とさらに下のベース部分がアルミ製。見た目もつくりも重厚で、第一印象は上々です。

もちろん交換作業はmaniacs STADIUMで行いました。純正のシフトレバーを取り出し、3つのパーツに分解します。このなかから、シフトインジケーターなどが残るベース部分にBFIのGolf8用シフトレバーを被せて固定。電気的な部分は純正パーツを流用するため、エラーが出る心配はありません。

あとはシフトレバーをパネルに組み付けて、クルマに戻せば完成です。言葉で書くと簡単ですが、DIYするにはちょっとハードルが高いですね……。

下の写真は交換後の様子です。純正パーツに比べて高さがあるぶん、操作性は飛躍的に向上しました。もちろん、シフトインジケーターもバッチリ表示されます……運転中に見ることはないですが。

扱いやすくなったこと以上に、ゴルフボール型シフトレバーの存在はGTIファンにとってこのうえない歓び! 年明け早々の散財ですが、このカスタマイズ、個人的には大ヒットです。

なお、maniacs STADIUMのスタッフに聞いたところ、要望があればBFIのGolf8用シフトレバーの取り寄せや、車両への装着に対応できるということなので、興味がある人はぜひ下記からお問い合わせください。

(Text by Satoshi Ubukata)