2025年1月9日、フォルクスワーゲンは2024年の販売台数が約480万台だったと発表した。

フォルクスワーゲン(乗用車)の世界販売台数は2023年が約487万台。これに対して2024年は減少となりながらもその幅は1.4%減にとどまり、約480万台を販売した。うち、38万3100台がEV(電気自動車)である。

北米と南米では販売台数を伸ばしたものの、ヨーロッパと中国では販売台数が減少している。

  • ヨーロッパ:125万4500台(前年比-1.7%)
  • 南米:47万9400台(前年比+21.1%)
  • 北米:59万2300台(前年比+18.4%)
  • 中国:219万8900台(前年比-8.3%)

販売を支えているのがSUVで、2024年はフォルクスワーゲンの総販売台数の47%を占める。もっとも販売台数が多いのが「Tiguan」で、これに「T-Roc」が続く。T-Rocは累計販売台数が200万台を超え、2025年には新型が投入される予定だ。

ドイツ市場では19.1%のマーケットシェアを獲得し、ドイツではマーケットリーダーとなった。ドイツでは「Golf」、「T-Roc」、「Tiguan」、「Passat」、「Polo」がトップ10入り。EVの「ID.シリーズ」は前年比2.8%増で、新車登録台数の16.3%を占めている。

フォルクスワーゲン乗用車セールス・マーケティング・アフターセールス担当取締役を務めるマルティン・ザンダー氏は、「2024年は世界中で経済活動が低迷し、政治的な課題やとくに中国における熾烈な競争などに直面し、困難な年となりました。しかし、私たちは前向きな気持ちで新年を迎えています。私たちは魅力的な製品を提供しているだけでなく、あらゆるパワートレインを網羅する広範囲で多彩なモデルラインナップにより、幅広いお客様のニーズに応えています」と述べ、2025年の成長への期待をあらわにしている。

(Text by Satoshi Ubukata)