10月1日、マイナーチェンジした「T-Cross」の販売が始まりました。「TSI Active」「TSI Style」「TSI R-Line」の3グレードが用意されていますが、オススメの一台は?

販売が開始される直前、新しいT-Crossをひとあし先に試乗することができました。インテリアの質感がアップしたことに加えて、1.0 TSIエンジンも乗り心地も、マイナーチェンジ前に比べて確実に洗練された印象です。

プレス試乗会でドライブしたのはT-Cross TSI Styleですが、このほかにもT-Cross TSI ActiveとT-Cross TSI R-Lineが用意されているのはご存じでしょう。いずれも1.0 TSIエンジンを搭載しており、グレード間の違いは、装備とデザインということになります。

そこで、グレード間のおもな装備の違いをまとめたのが下の表です。

TSI ActiveTSI StyleTSI Style
Design*
TSI R-Line
価格3,299,000円3,599,000円3,698,000円3,895,000円
Front Assist
ACC
Lane Assist
Travel Assist
Side Assist Plus
Park Assist
LEDヘッドライト ×××
IQ Light ×
Discover Pro
beatsサウンドシステム ×
シートヒーター ×
アルミホイール 16インチ17インチ18インチ18インチ
タイヤ 205/60R16205/55R17215/45R18215/45R18
●標準 △オプション ×設定なし *Design Package

プリクラッシュブレーキシステム"Front Assist" (歩行者検知対応)をはじめ、アダプティブクルーズコントロール"ACC" (全車速追従機能付)、レーンキープアシストシステム"Lane Assist"、同一車線内全車速運転支援システム"Travel Assist"といったいまや必須の装備は、エントリーグレードのTSI Activeを含めて全車に標準装着される一方、レーンチェンジアシストシステム"Side Assist Plus"や駐車支援システム"Park Assist"はセーフティパッケージとして全車オプションです。

また、ナビゲーションシステムのDiscover Proも全車オプションです。

グレードで異なるのはヘッドライトで、TSI ActiveにはLEDヘッドライトが標準装着されるのに対して、TSI StyleとTSI R-LineではLEDマトリックスヘッドライト“IQ LIGHT”にグレードアップされます。また、TSI StyleとTSI R-Lineには、前席シートヒーターが装着されます。

あとは、グレードにより装着されるホイール&タイヤが異なるのがわかります。

こうして比べると、IQ LIGHTやシートヒーターがぜひほしいのであればTSI StyleやTSI R-Line、なくても構わなければTSI Activeを選べばいいことがわかります。

ここからは、もし私がT-Crossを購入するなら……の話。IQ.LIGHTはほしいので、TSI Activeは除外。さらに、オーディオもできれば標準ではなくbeatsサウンドシステムをつけたい。ナビゲーションはApp-ConnectのCarPlayをとおしてiPhoneを使えばいいので、Discover Proは必須ではありません。

TSI Styleなら、Design Package(99,000円)を選ぶだけで beatsサウンドシステムが追加できるのがうれしいところです。他のオプションを選ばなければ、価格は3,698,000円です。

Design Packageに装着される明るい色のシートも好みです。乗り心地は18インチより17インチのほうがマイルドですが、最新版は18インチでも快適性は高いので、問題はありません。唯一惜しいのが、Design Packageではボディカラーの“クリアブルーメタリック”が選べないこと。この色も選べるようになりませんかねぇ?

一方、TSI R-Lineでは、セーフティパッケージ(88,000円)、Discover Proパッケージ(165,000円)を選んだうえで、beatsサウンドシステムパッケージ(66,000円)を組み合わせることになるため、価格は319,000円アップになり、総額は4,214,000円です。

ということで、私のイチオシはTSI Style Design Package! T-Cross選びの参考になれば幸いです。

(Text by Satoshi Ubukata)