「永く・楽しく・美しく」をテーマに、メインテナンスやカスタマイズを楽しむことにしたGolf8 GTI。さっそく楽しい走りを求めて、タイヤとホイールを一新しました。

Golf GTIの魅力は、なんといっても軽快なハンドリングによる楽しい走りに尽きます。これを追求するため、現行型のGolf8 GTIでは、電子制御油圧多板クラッチを用いたフロントディファレンシャルロックが標準装着され、ハンドリング性能やコーナーリング時のトラクションを高めています。また、可変ギアレシオのプログレッシブステアリングも、よりダイレクトな味付けになり、ワインディングロードでの運転をさらに楽しいものにしてくれています。

そんなGolf8 GTIの走りをレベルアップするため、タイヤとホイールを新調することにしました。今回選んだのは、TOYO TIRESのプレミアムスポーツタイヤ「PROXES Sport 2(プロクセス スポーツツー)」と、RAYSの鍛造スポーツホイールの最高峰「VOLK RACING(ボルクレーシング)」から、まさにGolf GTIなどをターゲットとした「NE24」です。

PROXESは、TOYO TIRESのフラッグシップタイヤブランドであり、これを代表するプレミアムスポーツタイヤがPROXES Sport 2です。

TOYO TIRESでは、ドイツ・ニュルブルクリンクで行われる耐久レースなどに参戦し、そこで得た知見をタイヤ開発に生かしています。PROXES Sport 2でも、モータースポーツの経験をもとに、スポーツタイヤに求められるハンドリング性能とブレーキ性能を高次元で実現したといいます。

その特徴が、“非対称トレッドパターン”と“非対称トレッドコンパウンド”。

非対称トレッドパターンは、プレミアムスポーツにふさわしいハンドリング性能を実現するためのもので、タイヤの外側と内側とで異なるパターンデザインとすることで、さまざまな場面でスポーティな走りをもたらします。

一方、非対称トレッドコンパウンドは、タイヤの外側と内側とで異なるコンパウンド(ゴム)を使用し、外側はゴムの剛性を確保することでドライ/ウエット路面でのハンドリング性能を向上する一方、内側は柔軟性の優れるゴムを使用して路面への追従性を高め、ドライ/ウエット路面での高いグリップを確保したといいます。

さらに、サイド部のたわみを最適化する新プロファイル形状により、レーンチェンジやコーナリングの際にタイヤの変形を抑え、ウェット/ドライ路面でのハンドリング性能を向上させています。

こうした取り組みによって、PROXES Sport 2は従来品(PROXES Sport)に比べて制動距離が、ドライ路面で4%、ウエット路面で16%短縮しました。

Golf8 GTIには、DCCパッケージ装着車と同じ235/35R19を選びました。

VOLK RACING NE24は、GolfやAudi A3など、いわゆるCセグメントをメインターゲットとした鍛造スポーツホイールです。TE、CE、ZEの流れを汲む新しいシリーズとして2021年に登場。名前の“N”は、市販車に近いレギュレーションで競うレースカテゴリー“グループN”をイメージしたもので、“E”はTE、CE、ZEに続くまったく新しいエボリューションラインの誕生を意味しています。

NE24は、極限まで鍛え上げたスリムな2×4スポークのデザインが特徴で、一見華奢に見えますが、センター締結部とリム結合部には十分な体積を確保するとともに、スポークエンドに三角状に広がるフェアリングのモチーフを取り入れるなどして高い剛性を確保。スポーツホイールに求められる強さと軽さを、きわめて高い次元で両立しています。

サイズは18インチと19インチが用意され、Golf8 GTIは8.5J×19インチ、5穴、PCD:112mm、インセット:+45mmがピッタリ。マットガンブラックとシャイニングブラックメタルの2色が設定され、今回は光の当たり方によってさまざまな表情を見せるシャイニングブラックメタルを選びました。

果たしてPROXES Sport 2とVOLK RACING NE24の組み合わせが、Golf8 GTIの走りをどう変えるのか? いまからドライブするのが楽しみです!

(Text & Photos by Satoshi Ubukata)

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