Volkswagen Golf GTI Clubsport(Volkswagen Golf GTI Clubsport):細部まで愛情を込めて改良されたことがわかる。新しいデザインディテール、新しいマルチメディア、さらに進化したClubsportのファーストチェック!

子どもたちよ、時の経つのは早いものだ。「Volkswagen Golf」が誕生して50年。そして、Golfのナンバー8はさらに5年、「GTI」は4年前から存在している。どちらもすでにフェイスリフトを終えており、今度は「GTIClubsport」の番だ。

※この記事は「Auto Bild JAPAN Web」より転載したものです。

フロントでは、幅の狭いヘッドライトが採用され、マトリックスLEDが追加料金で使用できるようになった。Volkswagenのロゴも点灯する。ハニカム構造を持つ典型的なClubsportのバンパーは新しく、内側に走るアイスホッケーのスティックのような形状のウィング(社内ではホッケースティックと呼ばれることも多い)が印象的だ。スポイラー、グリル、オールラウンドアプリケーションはハイグロスブラックで統一されている。

「Clubsport」のサイドには、赤とクロームでスリムな「GTI」の文字があしらわれている。19インチの「クイーンズタウン」アロイホイールは追加料金で購入可能で、伝説的なアルファの文字盤を彷彿とさせる。サイドスカートもハイグロス仕上げとなり、Clubsport特有のフォイル加工も変更されている。

典型的なハニカム構造とアイスホッケーのスティックの形をした内側に走るウィングを持つ新しいバンパー。19インチのLMホイールは、「クイーンズタウン」と呼ばれ、追加費用がかかる。ClubsportのルーフスポイラーはGTIよりも大きい。また、オープンバーが装備されている(GTIはクローズド)。ヘッドレスト一体型のトップスポーツシートは標準装備で、GTI Clubsportには「Artvelours」シート表皮が装着されている。

リヤでは、「Clubsport」に新しいLEDテールライト、細いオープンバーの大型ルーフスポイラー(GTIのスポイラーは小さくクローズド)、小型ディフューザーが装備された。アクラポヴィッチ製のチタニウム製スポーツエキゾーストシステムは有料。パネルと塗装面もハイグロス仕上げで、「GTI」は常にマットブラック。

ステアリングホイールは一部パーフォレーテッドレザーを使用し、ツボを押さえたリヤルなボタンを備えている。独立型タッチスクリーンは常時12.9インチサイズとなり、グラフィックとメニュー構成が新しくなった。

コックピットの独立型タッチスクリーンは12.9インチサイズとなり、グラフィックとメニュー構造は新しくなった。そして、伝説的に不向きとされてきたセンサーフィールド(タッチスライダー)にはイルミネーションが施された。

愛情を込めてデザインされたグラフィックの計器クラスター

デジタルインストルメントクラスターは10.2インチ。ステアリングホイールは一部パーフォレーテッドレザーを使用し、ツボを押さえた本物のボタンが装備されている。

ただし、カーボンインレイは別料金。赤く脈動するスターターボタンは、いいディテールだ。赤のステッチ、ステンレススチール製のペダルキャップ、30色から選べるアンビエントライトなど、フォークロア調のアイテムも充実している。

リヤでは、ClubsportにLEDテールライトと控えめのディフューザーが追加された。ただし、アクラポヴィッチ製チタンエキゾーストシステムは有料。

技術的には、2.0リッターTSI(EA888)は変わらず、LK3 evo4として第4世代となり、「Clubsport」では従来通り300ps、最大トルク400Nmを発揮する。エンジンマネージメントとブースト圧は再チューンされている。

フォルクスワーゲンはリフレッシュされたGTI Clubsportの価格をまだ秘密にしている

フォルクスワーゲンはまた、プログレッシブステアリング、電子制御フロントアクスルディファレンシャルロック、ドライビングダイナミクスマネージャーを含むサスペンションセットアップを見直し、再設計した。

「GTI Clubsport」の市場導入は2024年10月で、フォルクスワーゲン価格についてまだ話したがらなかった。いずれにせよ、265psとなった「Golf GTI」は44,505ユーロ(約755万円)から購入できる。Clubsportはもう少し高くなるだろう。

●結論:

「GTI Clubsport」は、ボディワークやテクノロジーに大きな変更を加えることなく、フェイスリフトが施された。デザインは細部まで愛情を込めて作り込まれ、物議を醸したマルチメディアも改善された。どんな走りを見せてくれるのか、今から楽しみだ。

(Text by Dirk Branke / Photos by Volkswagen AG)