今年も年末が近づいてくると自動車業界もソワソワ。
日本カー・オブ・ザ・イヤーの季節です。

日本カー・オブ・ザ・イヤーは、今年発売されたクルマの中から60名の選考委員により、まずは10台が選ばれます。

さらにその中から今年の「顔」となるイヤーカーが選ばれるのです。ちなみに私も選考委員の一人です。

選ばれる10台のクルマは「10ベストカー」と呼ばれ、今年の発表は「ジャパンモビリティショー」の会期中、モビリティショーの会場である東京ビッグサイトにて一般公開の形式で開票&発表が行われました。

そしてこれまでの発表と大きく異なるのは、これまではこの10ベストカーの発表は無記名投票だったのが、今回から記名投票。どのクルマに投票したかがわかってしまいます。

これは投票を透明化したいことと、開票時の盛り上がりを考えてのことだとか。確かに有観客での開票となると、誰がどのクルマに投票したかがわかったほうが盛り上がるのかもしれません。

その際に選ばれた10台の中にフォルクスワーゲンの「フォルクスワーゲン ID.4」も選ばれ、最終選考に進みました!

最終選考に残った10台に改めて試乗するのが「10ベスト試乗会」です。

千葉県・木更津にある「袖ヶ浦フォレストレースウェイ」にて11月22日(水)に開催されました。

この日はお天気に恵まれ、最高の試乗日和。というか、むしろ暑すぎ。11月だというのに、風もなく、セーターを着て行ったら汗だくに。

ID.4はロングレンジの「Pro」と航続距離が短い「Lite」を合計5台揃え、気合が入っています!

そしてブースもグリーンを使ったグリーンウォールと観葉植物など、クリーンでサスティナブルな空間を演出。間違いなく、今年の「ブース・オブ・ザ・イヤー」です!(そんなのないけど)

電気自動車というと、ネックとなるのは充電。フォルクスワーゲンとポルシェ、アウディのBEVオーナー向けにグループのディーラーまたは都市部に最大出力150kWのCHAdeMOの急速充電器を使用できる「プレミアムチャージングアライアンス」をパネルで紹介(設置台数は、2023年10月末時点で日本国内の265拠点、279基とのこと)。

試乗する10台のクルマはそれぞれピットにブースを設けていますが、中でもフォルクスワーゲンは走行コース側の壁となっている部分に、走行時も見えるように大きく「よろしくお願いします! ID.4」との文字でアピール。

面白かったのは、それを見たトヨタの中嶋副社長が、トヨタブースの白い壁に手書きで「よろしくお願いします♡中嶋」の文字とプリウスのポスターを貼るという対応。トヨタはさすがの「カイゼン力」ですね。今後、白い壁を活用した走行コース(試乗するドライバー)に向けたメッセージ、次回から採用するメーカーが増えるかもしれませんね。

ちなみに2023年の「10ベストカー」は・・・
・フォルクスワーゲン ID.4
・スバル クリストレック
・トヨタ アルファード/ヴェルファイア
・トヨタ プリウス
・日産 セレナ
・ホンダ ZR-V
・三菱 デリカミニ
・アバルト500e
・BMW X1
・マセラティ グレカーレ

どのクルマが今年のイヤーカーに輝くのでしょうか?
お楽しみに!!!

日本カー・オブ・ザ・イヤーの発表は12月7日(木)15時~(予定)公式ホームページをご確認ください!

私も今から投票します! ID.4に投票してもしなくてもごめんなさい!(笑)

(Text & Photo by Yumi Yoshida)