2023年8月31日、フォルクスワーゲンAGは新型「Passat Variant」の写真およびその概要を発表。2023年9月5日から開催されるミュンヘンショーでは実車を一般に初公開する。
「B9」と呼ばれる新型Passatは、当初の予想どおりステーションワゴンのVariantのみを設定する。フロントマスクは、細いラジエターグリルやシャープなヘッドライト、それらを結ぶLEDライトストリップを採用することで、最新のGolfとの関連性を強めている。
ボディサイズは全長4,917×全幅1,852×全高1,506mmで、先代に比べると全長が144mm、全幅が20mm拡大している。ホイールベースも50mm延ばされて2,841mmとなっている。Golfよりもゆったりとしたサイズを生かして、伸びやかなフォルムを実現した。
コックピットは物理スイッチを徹底的に排除する一方、大型のタッチディスプレイを搭載することで操作性を確保する。インフォテインメントシステムは最新のMIB4を採用した。
センターコンソールからはシフトレバーが姿を消し、代わりにステアリングコラムの右側にドライブモードセレクターを配置した。操作は、ID.4と同様、スイッチを回転させることでR-N-Dを切り替える。これにともない、ウインカーとワイパーのレバーはステアリングコラムの左側に統合されている。
Passat Variantの魅力といえば、やはり広大なラゲッジスペース。新型では最大1,920Lのスペースを確保している。
パワートレインは、システム出力150kWまたは200kWのプラグインハイブリッドに加えて、48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載する110kWのeTSIを用意。さらに、150kWと195kWの2.0 TSIと、90kW、110kW、142kWの2.0 TDIを設定する。このうち、195kW TSIと142kW TDIは4WDの4MOTION仕様となる。
ヨーロッパでの発売は2024年の第1四半期を予定している。
(Text by Satoshi Ubukata/Photos by Volkswagen)