■T3 ■1/160 ■REMKE(Germany)

5000台を超えるVolkswagenミニカーを所蔵しているvwmmですが、このメーカーはお初になります。レムケという鉄道模型のブランドが作るミニカー。とにかく小さい。そして、よくできてます。

情景用ミニカーとしては、HOゲージ(1/87)用のHerpaやWikingが有名で、あれだって十分小さいのに、このトランスポーターたちは160分の1、Nゲージの世界のクルマになります。同スケールのVolkswagenミニカーはこれまでも製品化されていましたが、このレムケ製品は細密度が桁違い。

小指の第一関節くらいの大きさですが、ヘッドライトにクリアレンズが入っています。そして、ご覧いただいている通り、ボディに施されたプリントやレタリングも美しく、0.1mmくらいのアルファベットが綺麗に印刷されています。驚異。

あまりに小さいので、スケールの話が長くなりましたが、このドイツ郵便局仕様のミニカーはVolkswagenT3、トランスポーターの第3世代をモデル化したものです。乗用のKombiからCamperまで実車のボディバリエーションは多岐に渡り、このミニカーではPritschenwagen(トラック)/hochdach(ハイルーフ)/Kastenwagen)(ワンボックス)の3タイプが再現されています。それぞれ金型も違う訳で、力の入った商品展開です。

きっちり塗り分けられたテールランプのおかげで、リヤ側からの眺めも細密感溢れています。幌のシワの感じも良いですね。情景用のミニカーがこんなに精巧に出来ていると、
これを置くジオラマも相当作り込まないとバランスが取れなそうですね。

鉄道車両自体はそもそも半端ない精密度で作られているので、ミニカーの再現度が追いついたのかも知れません。こうなると、この出来でGolfが欲しくなるのですが、今のところのラインナップにはType2バス(これまたいろんな種類が出ている)はあるのですが、ビートルその他の乗用車シリーズはまだ製品化されていないようです。

Volkswagen以外では、建設機械やトレーラー、クラシックなバスからヘリコプターまであり、いずれも驚異的な精密感で場所を取らずに濃い世界を再現したい人にはうってつけのモデルメーカーかと思います。

小さな街角の郵便局を作って、この3台を並べてみようかな。

das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西でつくられてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます