フォルクスワーゲン ブランドにおける全世界のEV販売台数は約330,000台、前年比で23.6%増加と発表した。

2022年には456万台(-6.8%)の車両が世界中のユーザーに納車されたものの、逼迫した供給状況により、前年をわずかに下回ったという。しかし受注残は依然として非常に高く、ヨーロッパだけでも約640,000の受注がある状況だという(+18%)。

フォルクスワーゲンでもっとも売れているEV、ID.4

2022年、ID.4は約170,000台が納車され、フォルクスワーゲン グループでもっとも売れているフル電動ワールドカーとなった。

同社の最大の販売市場である中国では、フォルクスワーゲン ブランドによるID.シリーズの販売は2倍以上増加。143,100台のID.3 3、ID.4、およびID.6 4がユーザーに引き渡されたという(+102.9%)。

また、北米での販売も大幅に増加しており、合計で22,700台のID.4(+27.7%)を販売。さらにスウェーデンでは約8,900台のID.4が販売され、パワートレインを問わず、もっとも売れた車種となった。その結果、スウェーデンでもっとも売れた車種は3年連続でID.シリーズとなった(2020:ID.3;2021:ID.4)。

SUVのトレンドは続くと予想

フォルクスワーゲンの総販売台数に占めるSUVのシェアは45%(+4%)に上昇。さらに米国では、フォルクスワーゲンによる販売台数の80%以上がSUVセグメントとなった。またヨーロッパでは、T-RocがSUV市場でもっとも売れている車種となった。

半導体の供給不足が続いているにもかかわらず、供給状況が徐々に改善し、年が進むにつれて生産が安定すると予想しているという。同社の取締役のラベー氏「私たちは、お客様への納期を引き続き短縮させ、高い受注残を可能な限り迅速に削減するために最善を尽くしています」と述べている。

(Text by Toru Matsumura)