先日試乗した「Golf Variant TDI Style」ですが、かつて私が乗っていた「Golf eTSI Style」とはずいぶん違っていました。

それは、ハッチバックとステーションワゴンという違いではなく、モデルイヤーの違いによるものです。かつて私が乗っていたGolf eTSI Styleは2021年モデルで、試乗したGolf Variant TDI Styleは2023年モデルでした。

運転席に座ってすぐに気づいたのが、センターコンソールが高級になったこと。以前はつやのないグレーのプラスチックでしたが、2023年モデルではグロスブラックに変わっていました。てっきり「Golf R」だけの演出かと思いましたが、Styleでもグロスブラックのセンターコンソールが採用されていたんですね。これはうらやましい!

ドアトリムの素材がファブリックからマイクロフリースに、アームレスト(ドアとセンターコンソール)もレザー(風!?)に変更されていました。私のGolf eTSI Styleはブラックの内装でしたが、黒のファブリックって腕が擦れてつく白っぽい汚れが気になるんですよね。レザー(風)にかわると、見た目も良いし、汚れが落としやすくて便利です。

センターエアバッグが追加されたのも2023年モデルの特徴のひとつです。これにより、側面衝突の際に前席乗員の頭どうしが接触するのを防ぎます。

USB type Cポートの給電機能がUSB PD規格に対応(最大45W)したのもうらやましいところ。実際にノートPCをつないでみると、45Wで給電され、しっかり充電ができました!

他にも、かつて私が乗っていたGolf eTSI Styleでは、エアコンの温度設定を左右同期にしても、次に乗るときにはリセットされて、いちいち設定しなおすのが面倒でしたが、2023年モデルでは設定が引き継がれるなど、細かいところで使いやすくなっていました。

フォルクスワーゲンをはじめ海外ブランドはモデルイヤー制を採っているところが多く、毎年進化するのはうれしくもあり、悲しくもあり……。

(Text & Photos by Satoshi Ubukata)