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2022年8月22日、フォルクスワーゲンAGは、「Golf R」の20周年記念モデルがニュルブルクリンク北コースで、シリーズ最速となる7分47秒31をマークしたと発表した。

Golfのコンパクトなボディに3.2L VR6と4MOTIONを搭載した「Golf R32」が登場したのは2002年のこと。以来、最も速いGolfとしてRモデルが設定され続けてきた。Golf6からは、2.0L直列4気筒直噴ガソリンターボが搭載され、その名前も「Golf R」となったが、「Golf GTI」とはまた異なる確固たるポジションを築いてきたのはご存じのとおりだ。

このGolf Rシリーズが誕生から20周年を迎えたのを機に、Golf8 Rをベースに、エンジンのパワーアップと、特別な装備を追加したスペシャルモデル「Golf R 20 Years」が登場した。

Golf R 20 Yearsでは、2.0 TSIエンジンの最高出力を標準の235kW(320ps)から245kW(333ps)に向上。Rパフォーマンスパッケージを標準装着することに加えて、限定車以外では初めて、ドアトリムやダッシュボードにカーボンを使用。さらに、スペシャルモデルを表すエンブレムやリヤスポイラーなども装着される。

フォルクスワーゲンはこのクルマをニュルブルクリンク北コースに持ち込み、レーシングドライバーであり、Rモデルの開発にも携わるベンヤミン・ロイヒター選手がタイムアタックを行った。

ロイヒター選手は、標準のGolf Rのタイムを4秒縮める7分47秒31を叩き出し、Golf R 20 Yearsが最速のGolf Rであることを証明してみせた。

Golf R 20 Yearsは約1年間の期間限定で販売される。ドイツではすでに注文が開始され、2022年半ばにはデリバリーが開始される予定。価格は5万9995ユーロ(約815万円)から。

(Text by Satoshi Ubukata)