■T3b BUS / T2a Camper ■1/87 ■ Schuco(Germany)

親指くらいのサイズの1/87ミニカーは、鉄道模型の情景用に登場して、そこから独自の発展を遂げてきました。有名な「ヘルパ」や「ヴィーキング」などはプラ製ですが、この二台のフォルクスワーゲンは「Metal+Plastic」とパッケージに謳われるとおり、ボディがダイキャストでつくられていて、ちょっとした重量感があります。

グリーンとオリーブのツートンカラーが可愛いT3はノーマル仕様で、写真では見えにくいですが、リヤハッチには“VOLKSWAGEN”と“BUS”のエンブレムが印刷されています。“Vanagon”とか、“Caravell”見たことがありますが“BUS”なんて車名・エンブレムがあったのですかね。このあたりは、仕様やグレードに厳格なドイツのミニカーメーカーなので、そうだったんだろうなぁ、ということで。赤白ツートンのほうは、いわゆる“Type2”の中でもレイトバスといわれる後期型。鼻先のスペアタイヤもかわいい キャンパー仕様です。この形状のキャンパーは、屋根の上のポップアップルーフが、前後ではなく横に持ち上がるタイプでしょうね。天窓に当たる部分にはカーテンが表現されてるのだと思いますが、こちらも紅白で可愛いです。

T3の方はキャンパー仕様ではないのですが、これをベースにしたキャンピングカーもたくさんあり、欧州のリゾート地や高速道路で現在でもよく見かける人気のクルマ。たまたま持っていたTシャツにこの二台をベースにしたキャンパーの柄があったので載せてみました。

シャツのプリントにある“WESTIES”は、フォルクスワーゲンのキャンパー架装で有名な“Westfaria”の通称かと思います。T2もT3も、時を経ても色あせない魅力に満ちていて、いつかは所有したいと思わせます。

ジオラマにミニカーをおいて、まずは妄想することにします。

das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西でつくられてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます