スポーティな走りが自慢のGolf8 GTIですが、個人的には不満を抱いていた部分もあります。それが、今回のカスタマイズで見事に解消されました!

Golf7 GTIに比べて、よりパワフルなエンジンとさらに軽快なハンドリングを手に入れたGolf8 GTI。スポーティさと快適さも高い次元で両立しており、その完成度は実に高いのですが……。

Golf7 GTI Clubsportを所有していた私としては、アクセルペダルを踏み込んだときに、もう少しパンチのある加速がほしいと思っていました。

以前、Racingline Performance Partsの吸気系パーツを装着したのは上記のレポートで紹介しましたが、これらと組み合わせることで効率よくパワーアップが図れるパーツを今回導入しました!

それが、「Racingline Power Control Module(PCM)」、いわゆる“サブコン”と呼ばれるチューニングパーツです。下の写真で、バッテリーの上に載せられているのがPCMモジュールです。

Racingline PCMは、車両の配線やECUを変更することなく、カプラー装着でパワーアップが図れるのがうれしいチューニングパーツ。Golf8 GTI用とAudi S3(8Y)用があり、前者では245psから285psに、後者では310psから360psにパワーが向上。さらに、今後販売が予定されているOEM+(ECUチューン)を希望する場合は、無償でアップグレードが可能という特典付き。これは試してみる価値がありそうです。

さらに今回は、シャシー部分にも手を入れてみました。まずはスプリングを「Racingline Sports Spring Kit / MQB EVO: Golf 8 GTI」に交換。これにより、前後ともに20〜25mmのローダウンを図ることが可能です。

また、サブフレームの強化と正しい取り付け位置を確保する「RacingLine FRONT SUBFRAME BRACE」、社外マフラーに対応し、ボディの強化というよりも矯正を行う「RacingLine CENTRE TUNNEL BRACE」と「RacingLine REAR TUNNEL BRACE」を装着。いたずらにボディを強化するのではなく、サスペンションの性能を余すところなく発揮するための理想的なボディをつくるものです。各パーツの取り付けは、既存のボディマウントポイントなどを利用するため、ボディ加工が不要なのもうれしいところです。

さらに今回はサーキット走行にも適した「RacingLine VWR Cup Edition」(8.5×18)を装着。タイヤはMichelin Pilot Sport Cup 2(235/40R18)を組み合わせました。

さっそく試乗すると、その変貌ぶりには驚くばかり! EA888 Generation 4と呼ばれる最新の2.0 TSIエンジンは、常用域でのトルクが太くなったことに加えて、アクセルペダルを踏み込んだときのトルクがひとまわりもふたまわりも力強くなり、その勢いがレブリミットまで持続。吹け上がりの気持ちよさはノーマルとは別次元で、踏めばパンチのある、実に気持ちの良い性格に生まれ変わったのです。大トルクをPilot Sport Cup 2がしっかりと受け止めるため、向上した2.0 TSIエンジンのパワーが使いきれるのもうれしいところです。これなら、Golf7 GTI Clubsportの元オーナーも満足でしょう(笑)

Racinglineのローダウンスプリングは、オプションで装着したDCCとの組み合わせで、理想的なフラットライドを実現。DCCの減衰力をソフト寄りに設定すれば、街乗りでも十分快適な乗り心地が得られます。Racinglineのブレースはその装着にともないう変な硬さがなく、これまで以上にシャープなハンドリングが得られるようになりました。

今回のカスタマイズにより「理想のホットハッチに生まれ変わった」……といっても過言ではないGolf8 GTI。ノーマルではなにか物足りない、理想とちょっと違うと感じている人なら、試してみる価値は大いにあると思いますよ! とくに、Racingline PCMは取り付け工賃を含めて20万円くらいと手頃な金額だけに、オススメのメニューではないでしょうか。

(Text by Satoshi Ubukata)