撮影や通勤でほぼ毎日乗っていた6バリ。タイヤとホイールを交換したら、いままでとはまるで違う乗り味がそこには待っていました。
6バリのタイヤとホイールを、本来の225/45R17からインチアップし、225/40R18 92Y XLの「ネクセン N'FERA SU1」とO・ZのUltrareggeraに変更したことは前回報告しました。
それぞれの説明は上記のレポートをご覧いただくとして、今回はその特徴を報告します。
交換してすぐに変化を感じたのは、荒れた舗装路での静粛性です。
いままでのオールシーズンタイヤは、装着から少々年月が経っていたこともあって、ゴーッとロードノイズが響いていました。一方、N'FERA SU1は粒の大きいアスファルトでも滑らかなタッチで非常に静か。もちろんきれいな舗装でもスムーズに走りますし、いい意味で路面を感じる乗り心地です。
ホイールの軽さも手伝って走りは軽快そのものです。
高速ではどうでしょう? いままではふわふわして直進安定性に欠け、大きな段差ではヘタリ気味のダンパーと相まって収まりが悪かったのですが、適度な硬さを持つSU1がしっかり受け止め、これまでのような不安定さはありません。グリップも明らかに上がっていて、しっとりした感触の非常に上質な乗り心地です。
ステアリングフィールもシャープさが戻ってきて、安定感が段違いです。
雨の日も変わらぬ安定感を発揮。ウェットグリップも高く、大きな水溜りに突入しても不安を感じません。
他にも要因がありそうですが、9km/Lに落ちていた燃費も10.2km/L前後に回復。一番の要因はタイヤのヨレによるスロットルの遅れと、それにともないペダルを踏み込む深さに違いが出ているからだと思います。
今まではどうもタイヤが路面についてきていない感じが拭えなかったのですが、ホイールの軽さに加えタイヤのグリップ感と、余計なステアリング操作量が減ったことによるものが大きいと感じました。
今回感じられたタイヤによる大きな変化。常に路面と接する部分だけあって、タイヤの交換が乗り味へダイレクトな変化をもたらすものだと、改めて実感しました。そして登録から10年が過ぎた18万km超えの6バリも、まだまだ現役で行けると確信しました。タイヤでお悩みのオーナーに、最高の一手と言えるでしょう。
(Text by Kinari Arashima)