愛車の「eゴルフ」のタイヤとホイールを替えて1週間あまり。走りの印象が大きく変わりました!

eゴルフのシューズを、本来の205/55R16から1インチアップし、225/45R17 94W XLの「ミシュラン プライマシー4」とO・ZのRally Racingに変更したことは前回報告しました。

それぞれの説明は上記のレポートをご覧いただくとして、新しいシューズを履いて1週間が経ち、その特徴が明らかになりました。

走り出した瞬間にすぐに感じたのが、タイヤと路面のコンタクトが実にスムーズなこと。ザラついた感じがなく、しっとりというか、ひたひたというか、路面を優しく踏んでいくのが、eゴルフの乗り味を一段と上質なものに変えてくれます。

乗り心地もとてもマイルド。オリジナルより1インチアップしたため、そのぶんバネ下重量が重くなっているはずですが、その影響は最小限で、多少荒れた路面でもうまくショックを吸収し、快適な乗り心地をキープ。目地段差を超える場面でも、不快なショックを抑えてくれます。それでいてタイヤ自体はしっかりとしており、1590kgとやや重たいeゴルフのボディをきっちりと受け止めてくれるのが頼もしいところです。

乗り味のスムーズさに加えて、ロードノイズやパターンノイズがきわめて小さいのも、このタイヤの見どころです。電気モーターで走るeゴルフは、走行時のパワートレインの音が小さく、そのぶんタイヤが発生するノイズが目立つのですが、このプライマシー4はそれがほとんど気にならず、モーターの音がよく聞こえてくるほどです(笑) 電気自動車の特徴のひとつが走行時の高い静粛性ですが、eゴルフとプライマシー4の組み合わせなら、それがより一層際立つようになりました。

走行性の向上も期待どおり。ステアリングホイールからはタイヤがしっかりと路面を捉える感じが伝わり、これまで不満だった高速走行時の直進性も実に高いレベルに。ゴルフらしい矢のような直進安定性が戻ってきたのです。コーナリング時もステアリング操作にあわせて自然に向きを変え、低重心と適切な前後重量配分のおかげで意外に軽快なeゴルフのハンドリングを、さらに楽しいものにしてくれます。

雨の中を走る機会もありましたが、ウェットグリップは十分に高く、不安を感じる場面はなし。スタッドレスタイヤを装着して6km/kWh台に落ち込んでいた平均電費も8km/kWh前後となり、標準のeゴルフ専用タイヤに迫るレベルまで回復しています。

欲をいえば、18インチ以上に採用される、サイドウォールがより黒く見える“プレミアムタッチ”が今回のタイヤにも使われていたら……とは思いますが、それはさておき、期待していたとおり、プライマシー4によりeゴルフの走りがさらに上質に変化したのはうれしいかぎり。電気自動車のeゴルフをはじめ、愛車の走りと快適性をワンランクアップしたいと思うオーナーには打ってつけの選択肢といえるでしょう。

(Text by Satoshi Ubukata)