eゴルフでさっそく遠出。今回は東京から鈴鹿サーキットを目指しました!

長距離は、ディーゼル車や燃費の良いガソリン車のほうが絶対にラクなんですが、今回は“電費”チェックをかねて、eゴルフで出かけることにしました。

ディーゼル車/ガソリン車の場合、ある程度平均速度が高いほうが燃費が良いのですが、このeゴルフは必ずしもそうではありません。

たとえば、今回の走行データを見ると、

平均速度電費
首都高速50km/h9.5km/kWh
高速195km/h6.8km/kWh
高速277km/h8.6km/kWh

いずれも「エコ」モードでの走行でした。1回の走行ですし、道路によって環境が異なりますので、あくまで数字は参考程度としてとらえてほしいのですが、傾向はわかると思います。

首都高速は途中だらだらと流れる渋滞がありましたが、意外に渋滞の影響は少なく、なかなかの低電費。一方、高速1は、120km/h区間を含む新東名での電費ですが、速度が高くなると電費が悪化するのがわかります。といっても、6.8km/kWhはなかなか優秀な数字です。

高速2はトラックとおなじくらいのペースで左車線を走ったときのもので、高速1に比べて2割以上も電費が向上しています。

高速道路では、途中、2回の急速充電を行いました。基本的には1回あたり30分間の充電で、充電できる量は50kW充電器で20kWhくらいです。

この増えた20kWhで、どのくらい走行可能距離が伸びるかを考えると、100km/hペースでは約140kmであるに対し、80km/hにスピードを落とすと約170kmまで増加します。長距離移動の際に充電回数を減らしたいのであれば、少しスピードを抑えるのが効果的ということになります。

なお、eゴルフでの高速の旅は、充電のことが心配なこと以外はいたって快適。加速は十分ですし、乗り心地も重厚で快適です。

ところで、eゴルフでは、バッテリーの残量はDiscover Proの車両情報を見れば10%単位でざっくりと知ることができますが、こまかい数字はメーターには表示されません。表示されるのは走行可能距離だけ。しかも、走行距離は直近の電費に左右されるので、できれば常にバッテリー残量がメーターで見えると良かったのに(笑)

ちなみに、急速充電器によってはバッテリー残量が表示される場合がありますが、すべての充電器が対応しているわけではありません。

(Text & photos by Satoshi Ubukata)