■ T4 Caravelle ■ Schuco (Germany) ■ 1/18

スモールライトがあればなぁと、この手のミニカーを眺めるたびに思います。実によくできてます。よくここまでつくるわ、とも思います。

実際にT4キャンパーに乗る程島氏がドイツから取り寄せる、というときに相乗りして輸入してもらいました。

さすが1/18スケール。ドアというドアは開閉可能で、このキャンパー最大のチャームポイントであるポップアップルーフもご覧のとおり。

よくできてるなぁ、というのは例えばシート類。普通のミニカーではプラ製のところゴム系の樹脂でできていて「座り心地が良さそう」なのです。

リヤゲートを支えるシリンダーが再現されていたり、複雑なキャンパーの内装も隅々までつくり込まれていて、精密感MAX。乗り込んでくつろいでみたい衝動に駆られます。

実車は2002年式、「VW Westfalia T4 California Event」というのが正式名称のよう。カラベルの後期型(T4b)をベースにしてウェストファリア社が架装したキャンパーで、エンジンは2.5 TDIを積んでいます。室内はシンクにガスコンロに冷蔵庫に……必要なものはひととおり揃っていますね。

ミニカーも徹底した実車取材に基づいた感じで、完璧な再現度です。既製品でここまでできていれば文句ありませんが、眺めているうちに欲が出て、「ルームランプが点いたらさぞかし良かろう」ということで早速加工のために分解。気軽に考えていましたが、天井の内張に穴を開けなければならず、結局全部バラす羽目に。

しかし、その効果は写真のとおり絶大。

“欲”はさらに加速し(!?)、「今回は実景の中で撮るぞ!」と、ようやく梅雨空が晴れた夕方、近所の海岸でロケを敢行しました。

iPhoneによるお手軽撮影ですが、なかなかの存在感かと。

実車らしく見えるアングルを探してビーチに俯せる姿はハタから見たらかなり職質案件だったと思いますが、暮れ行く空は時間との戦い、そんなことは少ししか気にせず撮影に没頭したのでした。

キャンパーいいなあ……。リモートワークのオフィスとして一台ほしいなぁ。

あ、ここでスモールライトの出番か。

das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西でつくられてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。