シリコンコーティングにより金属表面を修復・保護することでエンジン内のフリクションを低減するREWITEC(レヴィテック)のPowerShotを、走行距離7万kmのゴルフ2に使用し、その変化をチェックします。
写真は1990年式のゴルフ2 CLi。オーナーの大谷さんは、約7年前に中古で手に入れたこのクルマをリフレッシュし、通勤の足として使用しています。エクステリアは息を呑むほど美しく、また、エンジンをはじめとする機関もメインテナンスが行き届いています。
この先もさらに乗り続けるために、大谷さんが試してみたのがREWITECのPowerShot。この製品はいわゆるエンジンオイル添加剤ではなく、エンジンオイルの性質を変えずに、シリコンコーティングにより金属表面を修復・保護することでエンジン内部のフリクションを低減するというものです。
コーティング剤に含まれるシリジウム(シリコン化合物)が、潤滑油とともにエンジンのなかを循環する際、クランクシャフトやカムシャフトといった、熱と摩擦が発生する場所にシリコンコーティングを形成。これによりエネルギー損失の原因となるフリクションが軽減され、油温や各パーツの温度上昇を抑制したり、各パーツの摩耗が軽減されるため、高効率化と長寿命化が図られるといいます。
詳しくは上の記事をご覧いただくとして、さっそく試してみることにしましょう。といっても、使い方は簡単で、暖まった状態のエンジンに、オイルの給油口からPowerShotを注ぎ、その後、約15分走行するというもの。ゴルフ2 CLiのエンジンは排気量1,780ccなので、PowerShotのMサイズを1本使用します。
この日は大谷さんご自身にPowerShotを入れていただき、後日、エンジンの変化を伺いました。まずはPowerShotを注入直後の印象は?
「投入直後は大きな変化が感じられませんが、20~50kmくらい走ったあたりから効果があらわれはじめる感じです。その後、走行数百kmまでは、走るほどに効果が増していきますね」
具体的にはどんな変化が体感できたのでしょうか?
「エンジンオイルを新油に交換したときの気持ち良さとは異なる種類の気持ち良さです。今回ほぼ新油に投入しましたが、油膜が厚く保持されて緩衝効果がある感じはそのままで、軽く回転する感じになります。単に滑らかなだけでなく、軽く回る感じが独特であり、新鮮です。高回転向きオイルのような、ガチャガチャする感じの軽さでなく、しっかり厚い油膜で緩衝しつつ軽く回る、まるでコンロッドやクランクシャフトを軽量化したような、ちょっと不思議な感覚です」
エンジンのフリクションが減少して軽く回る一方で、しっかりとエンジンを保護しているという印象のようですね。
エンジンの力強さにも変化が……。
「圧縮漏れの改善効果があるのかどうかはわかりませんが、圧縮が良くなったように、1気筒ごとの爆発に力感が増します。回転にともなう余分な振動成分が減るせいで、ピストンが生み出すトルクが明瞭になるのかもしれません。エンジンのコールドスタート(冷え切った状態からの始動)とドライスタート(数日止めておいてオイルが下がった状態からの始動)で、とくに効果を発揮します。通常なら最初の数十秒はフリクションを感じ、古いエンジンは回転もやや不安定ですが、レビテックを投入すると始動直後から滑らかです」
気になる燃費については、
「実際走った感覚としては、アクセルの踏みこみが少な目で済むので、燃費の改善が見られました。PowerShotを入れる前の平均燃費は12km/L台前半でしたが、PowerShotを入れた後は3〜5%向上して12km/L台後半から13km/L台。いまはまだコーティングが進行中の段階ですので、今後、さらに燃費が向上が期待できるかもしれませんね」
手軽にエンジンを保護できるREWITECのPowerShot。愛車を長く乗り続けたい人には、見逃せないアイテムです。
(Text by Satoshi Ubukata)
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