ゴルフGTIクラブスポーツに、憧れのアルミホイール「O・Z FUTURA」とコンチネンタルタイヤのスーパースポーツタイヤ「SportContact 6」を装着してドライブする機会に恵まれました。その印象は?

今回は、とある取材のために、世界限定50セットという貴重なアルミホイール「O・Z FUTURA」を装着しました。見慣れているはずの愛車ですが、アルミホイールを変えただけでこの迫力! FUTURAの存在感は圧倒的です。

ゴルフGTIとFUTURAが相性が良い理由は上の記事をご覧いただくとして、見た目だけでなく、走りの変化にも驚いています。その一番の要因が、FUTURAに装着したコンチネンタルの「SportContact 6」(235/35ZR19)です。

SportContact 6は、コンチネンタルタイヤの中では、ウルトラハイパフォーマンスタイヤに分類されるスーパースポーツモデル。ハイグリップ性能のコンパウンドやハンドリング性能を高めるトレッドデザイン、350km/hに耐えうるタイヤ構造などにより、同社のハイパフォーマンスタイヤ「ContiSportContact 5P」をさらに上回る性能を実現したといいます。

スポーツカーやハイパフォーマンスカー向けのこのスーパースポーツタイヤは、「ホンダ シビックタイプR」や「ホンダ NSX」にも標準装着されたことで、日本でも注目度が高まっています。

そんなSportContact 6を装着した愛車をさっそく走らせると、すぐに気づくのがその高いスタビリティ。もともと「矢のように進む」といわれるゴルフですが、これほどまでに直進安定性が高いタイヤの組み合わせは初めてです。

しかし、驚くのはまだ早いようでした。ステアリングを少し切った瞬間、クルマの向きがすっと変わる反応が格段に向上していて、愛車のゴルフGTIクラブスポーツがまるで別のクルマに変わったかと思えるほど、ハンドリングの軽快さが増していたのです。ゴルフシリーズのなかではGTI、なかでも、GTIパフォーマンスやこのGTIクラブスポーツ、GTI TCRはハンドリングの軽快さが自慢なわけですが、そのポテンシャルをこのSportContact 6がさらに引き出す結果になりました。

ところで、ゴルフGTIクラブスポーツには、最高出力265ps、最大トルク350Nmの2.0 TSIエンジンが搭載されます。そして、スポーツモードを選択し、ギヤが3〜6速のときにキックダウンすると、約10秒間だけ290ps/380Nmとなるブースト機能を搭載。このパワーを前2輪だけで受け止めることになるわけですが、ドライ路面であればSportContact 6が音をあげることはありませんでした。

コーナーでは、ステアリング操作に忠実にグリップ力を発揮し、ステアリングをジワッと切ればじんわりと、スパッと切れば即座に、ドライバーの意図したとおりのレスポンスを示すのが頼もしいところ。その回頭性の良さと"オン・ザ・レール"の運転感覚により、ゴルフGTIクラブスポーツ本来の楽しさを味わうことができました。

サマータイヤの季節が来たら、また装着したいと思うSportContact 6です。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Wataru Tamura)