■GOL ■PCT(Macau) ■1/43

なかなか見かけない一台、フォルクスワーゲン「Gol」。Golは、ポルトガル語でゴール、と発音するようで、Golfの短縮系というワケではないのですね。実車は、ブラジル市場で誕生したクルマです。

Passatのシャシーを活用したBXプラットフォームを使い、1980年の誕生当初はtyp1の空冷エンジンをフロントに搭載していました。4年後にはパサートの水冷エンジンになって、以降水冷モデルとして進化したという変わり種。ボディデザインに関してはなかなか当時の資料が見つからないのですが、同時代の水冷フォルクスワーゲンに通じる2ドア/ファストバックのボクシーなスタイルが格好いいです。

このミニカーのナンバープレートを見ると、"GOL BX"と仕様のような感じでBXが入っていますが、シャシーの形式と関連があるのか不明。

そしてさらに、この初代Golには、他に4つも呼び名があったようで、「Fox」「Parati」「Pointer」「Voyage」と、果たして外見だけで見分けがつくのかも甚だ疑問でございます。

このように謎の多いラテンアメリカのフォルクスワーゲン。

独自に発展した車種がたくさんあって興味深いので網羅された書籍でもないかなぁ、と思うこのごろです。

このクルマ、日本国内にあるんですかねぇ。

◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。