■Amarok ■Dickie (Germany) ■150mm

こういう「紙パッケージのプラ製ミニカー」好きです。

玩具感あふれてます。オーストリアのショッピングモールで見かけたとき、一瞬見逃しそうになりましたが、これはもしや……とフロントグリルを覗き込んだらフォルクスワーゲンでした。

実車の「Amarok」は日本未導入ですが、北米はじめ根強い人気のピックアップトラックカテゴリーのクルマ。「Vanagon」などと同じ、フォルクスワーゲンの商用車部門の扱いです。このオモチャはボディにドイツ語でNOTARZT(緊急医)とあります。

KRANKENWAGEN(救急車)とは違うのですね。搬送はしないけど医師だけが駆けつけるような事態ってのはどんな状況なんでしょう。

このDickeブランドはこうした玩具系ミニカーが得意ですが、以前はフロントのエンブレムを省略しがちでした。

これにはしっかりとVWマークが入ってまして、きちんと商標権をクリアしてるのは時代の要請なのでしょう。

それにしても、箱の中にあった使用説明書、実に23もの言語で書かれているのに、日本語は入っていない。

輸出を想定してない=市場として見られてないのだとしたらちょっと寂しいですね。こういうノーマル仕様じゃないフォルクスワーゲンの玩具って、あんまり国内では見かけないですからね。

緊急車両をはじめとする働くクルマ全般にいえることですが、色もレタリングもカッコいい。ゴルフや他のフォルクスワーゲン車でもこのクオリティで欲しくなります。

ちなみに、ルーフの黒いボタンでサイレンが作動します(音と光)。

押してみたらけっこう緊急事態感ある音で、家の中がザワザワしました。間違っても空港とかスタバとかで押してはいけないボタンになります。

◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。