88,000kmを走行して、乗り心地がすこし悪化してきた6R型「ポロ」。ダンパー交換で、足まわりをリフレッシュします。

写真のポロは、1.2 TSIを積む「ポロ コンフォートライン」をベースに、LEDヘッドライトや専用ファブリックシートなどが装着された限定車の「ポロ ラウンジ」。旧型とはいえ、シンプルなデザインだけに、いま見ても古さを感じませんし、実際に運転してみてもしっかりとしたボディや快適な乗り心地を維持しています。

しかし、気をつけて挙動を観察してみると、路面によってはクルマの前後方向の動き(ピッチング)や、上下動(バウンシング)がやや大きく、全体的にフワッとした感じがします。また、コーナーではボディの左右の動き(ロール)が速く、その大きさも目立ちました。

原因として考えられるのが、サスペンションを構成する「ダンパー」の経年変化。ダンパーの劣化により、ボディの無駄な動きを抑えきれなくなっているのです。

そこで、ダンパー交換を行うことにしました。もちろん、純正ダンパーを使ってもいいのですが、今回は手軽に足まわりのグレードアップが可能なテインの「EnduraPro PLUS」に交換してみることにしました。

EnduraProシリーズは純正形状のダンパーで、純正スプリングと組み合わせて使うことを前提に設計されています。なので、経年変化した純正ダンパーと交換するには打ってつけの商品です。もちろん、ローダウンスプリングと組み合わせることも可能です。シェルケースの強度をアップしたり、錆に強い表面処理を施すなどして、高い耐久性を確保。3年6万kmの保証が付くのもうれしいところです。

EnduroProシリーズには、減衰力固定式の「EnduraPro」と、16段階の減衰力調整機構により、好みの特性を選べる「EnduraPro PLUS」の2タイプがあります。今回は、自分好みに減衰力が調整できますし、価格も減衰力固定式のEnduraProとほぼ同じということでEnduraPro PLUSを選択しました。

作業は、フォルクワーゲン/アウディオーナーの専門ショップである、おなじみの「maniacs STADIUM」で行いました。

ダンパー交換後、さっそく試乗すると、ポロの走りがとてもシャキッとした印象に変わっていました。

乗り心地そのものは快適なままで、ピッチングやバウンシングという無駄な動きが上手く抑え込まれていました。また、コーナーではロール量が減っただけでなく、ロールの速度が穏やかになったため、安心してコーナーを駆け抜けることができるように。

モータースポーツで培った技術から受け継がれる高品質と高性能を手軽に楽しめるテインのEnduraPro PLUS。「そろそろダンパーを交換しようかな」と考えている方にお勧めです!

(Text by Satoshi Ubukata)

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