あと600kmでエンジンがかからなくなる! そんな警告がMFI(マルチファンクションインジケーター)に表示されたため、「AdBlue」を自分で補充してみました!

AdBlueとは、純水に尿素を溶かした尿素水溶液です。ゴルフ トゥーラン TDIでは、排ガスの浄化にSCRシステムを採用していて、有害な窒素酸化物(NOx)を窒素(N₂)と水(H₂O)に還元する際に、還元剤としてこのAdBlueを使用しています。

当然、走行にともないAdBlueが消費されます。ゴルフ トゥーラン TDIには11Lのタンクが搭載されていて、走り方にもよりますが、10,000km程度でタンクが空になるとのこと。

万一、タンクが空になるとエンジン始動しなくなるので、早めにAdBlueを補充しておく必要があります。さいわい走行可能距離が2400km以下になると警告が表示され、さらに1000km以下になるとボトルのアイコンが白から黄色に変わるので、タイミングを逃すことはないはずです。

上の写真は、8speed.netのゴルフ トゥーラン TDIで約9,000km走行したときのもので、あと600kmで走行できなくなると警告しています。さすがにこのままではマズイ(笑)

AdBlueはフォルクスワーゲン正規ディーラーで補充することができます。有償オプションの「New ServicePlus」に加入していれば、期間中、1回あたり最大9L、最大5回まで無料でAdBlueの補充が可能です。

一方、補充用ボトル(1.89L)を購入すれば、いざというときに自分で補充することができます。

今回はmaniacs STADIUMで補充用ボトル(1本1300円、税別)を買って、自分で入れてみました!

ボトルのラベルを見ると、フォルクスワーゲンやアウディだけでなく、メルセデス・ベンツやBMW、マツダといったメーカーの部品番号が記されています。フォルクスワーゲン専用品ではなく、各ブランドで共通のものでした。

さっそく、AdBlueを補充してみましょう。補充するには給油口にあるブルーのキャップを外します。

AdBlueの補充用ボトルのキャプを外し、補充用ボトルを補充口にねじ込みます。

ボトルをねじ込んだら、ボトルを押し込んでAdBlueを注入します。

今回は4本分、すなわち約7.5Lを補充しましたが、まだ入りそうでした。

ガソリンスタンドのなかには、燃料と同じようにディスペンサーで必要な量だけAdBlueを補充してくれるところがあるようです。その場合だと1Lあたり120円くらい。また、通販サイトを見ると10Lで2,000円以下で手に入ります。ですので、補充用ボトルはあくまで緊急用と考え、とりあえず走れる状態になったら、すぐにディーラーやガソリンスタンドに行くのが良いでしょう。

いずれにせよ、早めの補充をおすすめします!

(Text by Satoshi Ubukata)