先日、ゴルフ トゥーラン TDI プレミアムで長野県のスキー場に出かけました。
といってもスキーが目的ではなく、フォルクスワーゲンの雪上試乗が目的でした。そのときの様子はまた後日お伝えするとして、横浜のオフィスを出発するときにふとメーターパネルを見ると燃料計がフル！ 長距離ドライブに備え、スタッフが満タンにしてくれていたのです。
その心遣いに感謝します……が、今回にかぎれば、満タンにしないほうが良かったんです。というのも、軽油はガソリンに比べて凍結する温度が高く、凍結するとエンジンが始動できなく恐れがあります。そこで、寒冷地で使用するときには、それに適した種類の軽油を給油しておくことが必要です。
軽油には凍結温度が異なる5種類が販売されています。具体的には凍結温度の目安が5℃以下のJIS特1号軽油、-2.5℃以下のJIS1号軽油、-7.5℃以下のJIS2号軽油、-20℃以下のJIS3号軽油、そして、-30℃以下のJIS特3号軽油です。
冬季には首都圏でも凍結しにくいJIS2号軽油が販売されますが、これでは寒冷地では不十分。そこで、寒冷地に出かける場合は、現地のガソリンスタンドで販売されているJIS3号軽油（北海道の大部分ではJIS特3号軽油）を給油して、凍結を防ぎます。
写真はティグアン TDI 4MOTIONのものです。
さいわいこの日は、目的地に向かう途中、寄り道をして撮影をする予定がありましたので、スキー場近くに辿りつくころには燃料が半分近くまで減っていました。多少効果は薄れるかもしれませんが、現地のガソリンスタンドでJIS3号軽油を給油して、まずはひと安心です。
その晩は夜明け前に-10℃を下回る最低気温になり、車内に置きっ放しだったペットボトルのお茶がカチカチに凍っていました。しかし、ゴルフ トゥーラン TDIのエンジンは難なく始動しました。
ということで、皆さんもTDIで寒冷地にお出かけの際は、給油タイミングにご注意くださいね！
(Text by Satoshi Ubukata)