毎年恒例、年末のメディア向けフォルクスワーゲンオールラインアップ試乗会......ですがこの週はもろもろ立て込んでいて、ちょっと参加するのは厳しいかなと思っていましたが、遅めの時間まで開催しているとのことで、急遽参加することに。
お目当ては、今年の東京モーターショーでも展示されていたフォルクスワーゲン「アルテオン」。字のイメージから「e-tron(イートロン)」と間違えそうですが、「Arteon(アルテオン)」。意味は「アート」とフォルクスワーゲンの中国専用車「フィデオン(Phideon)」の名前から「eon」を取って名付けられたフォルクスワーゲンの新しいフラッグシップモデル。

印象的なのは直線基調のフロントグリルデザイン。このところ新型「トヨタ カムリ」をはじめ、ほかのモデルでも大胆な直線基調のデザインが増えていて、最近のトレンドのひとつのようですが、フォルクスワーゲンはいち早く採用していました。

「アルテオン」は名前もそうですが、ほかの部分でも、いろいろな"いいところ"を採用するなど"攻め"のクルマ。


たとえばボディスタイルは「セダン」ではありますが、セダンの快適性と使い勝手の良いハッチゲート、そしてお洒落なクーペボディを兼ね備える"いいとこ取り"グルマ。

しかも「ゴルフR」のエンジンで元気よく、安定感のある4WDと7速DSGで走りもバッチリ! そして、コミュニケーションカラーには、今大注目の黄色「ターメリックイエローメタリック」を採用し、クルマのお洒落トレンドを惜しみなく詰め込んでいます。

乗ってみても「これこれ」と思う、完璧な出来栄え。

いろいろな"いいところ"を足しても、必ずしもよいクルマになるとは限らないし、魅力的なクルマになるとは限りませんが、好みはあるにせよアルテオンは"正統派美女"といった感じです。

(Text by Y.Yoshida)