3月に入り、ようやく春めいてきました。そろそろサマータイヤに履き替えないと。


そうはいっても、東京でもまだまだ寒い朝がやってきます。エンジンが暖まるまでが辛いんですよね。

いろいろなクルマに乗ってわかったのは、他のクルマに比べてウチのゴルフヴァリアントは水温の上がりが遅いということ。そもそも、朝一番にアイドリングしたまま放置する「暖機運転」をしない僕は、エンジンを始動してすぐに家を出ます。いきなりアクセルペダルをがっつり踏み込んだりしなければエンジンに害はありませんし、エコロジーや騒音対策のためにも、このほうが好ましい。暖機は走りながらするというのが、いまや常識です。

ただ、この方法だと、走り始めてしばらくは、とても寒い思いをします。ウチのゴルフヴァリアントの場合、他ブランドのクルマの倍以上走らないと暖まらないこともあります。こんなとき、シートヒーターがあったらなぁと思いますが、日本ではファブリックシートにシートヒーターを用意しているクルマは少ないのが現状です。ああ、「ヴィッツ」がうらやましい!

それはさておき、どうして暖機が遅いのかということについて、たまたまVGJの方と話す機会があったのですが、エンジンがFSI(直噴ガソリン)やTSI(直噴+過給器)になってからというもの、燃焼効率が上がり、無駄な熱の放出が少なくなったことが原因のようです。ヨーロッパの寒い地域ではこれは深刻な問題で、日本では使われませんが、ガソリンを燃焼させて暖を取るヒーターが必需品だとか。

だからといって、すぐに暖機するクルマがいいかというと、それはそれで問題があります。早く暖まるぶん無駄が多く、当然、燃費にも悪影響をもたらすからです。

低燃費のFSIやTSIにとって、暖機が遅いのは弱点かもしれませんが、わざわざ暖機運転をしては本末転倒です。VGJの方からは「ブランケットを用意しておくといいですよ」とアドバイスをいただきました。カブリオレに乗っていた時分には必需品だったブランケットですが、最近はクルマから下ろしたままでした。次のシーズンには、忘れずに載せておこう。それとも、12Vで使える電気毛布でも投入しようかな?