ドイツのミュンヘン近郊で新型シャランを試乗したら、またミニバンがほしくなってきました。



海外試乗会って、ゲレンデやビーチと同じで、実際よりも2〜3割、評価が甘くなるような気がします。日本とは目に入る景色がまるで違う、ということもありますが、たとえばドイツは日本よりもスピードレンジが高かったり、一般道の舗装が良かったりするのが原因かもしれません。それを差し引いても、新型シャランはなかなか魅力的なクルマでした。

僕自身は、2世帯住宅に住んでいることもあり、ミニバンは必需品です。過去には、某日本メーカーのミニバンを所有していたことがありますし、また、ゴルフトゥーランに乗っていた時期もありました。いまはゴルフヴァリアント1台で済ませていますが、余裕があれば7人乗りのミニバンがほしいと常々思っています。だから、ミニバンの試乗でも、つい気合いが入ってしまいます(笑)

運転する立場からすれば、ゴルフトゥーランはサイズがあまり大きくないぶん、扱いがラク。5人までの乗車なら荷室も広く、便利に使えます。ちょっとした移動なら、合法的に7人が乗れるのもこのクルマのいいところです。しかし、サードシートを使うと、荷室には荷物がほとんど載りませんし、サードシートも決して広いわけではありません。

だから、サードシートを使う機会が多いファミリーにはゴルフトゥーランはあまりお勧めできませんが、代わりの選択肢としてコレというミニバンがないのも確かです。もちろん、日本メーカーのクルマに目を向ければそれなりに種類はありますが、デザインや走り、燃費などを考えると、なかなか食指が動かないというのが正直なところでした。

その点、このシャランは7人と荷物を載せて快適に走る、という機能を備えていることに加えて、「ほしいなぁ〜」と思わせるところがたくさんあります。まず、なんといっても上品なデザイン。日本のLクラスミニバンとは対照的です。威圧感がなくて物足りないという人には日本のミニバンを選んでいただくとして、少なくとも僕はこのすっきりしたデザインに惹かれました。


ゴルフやパサートから乗り換えても、違和感のない運転感覚もシャランの魅力です。

2列目の中央シートに大人がちゃんと座れるのもポイントが高い! 実際、日本のミニバンでここが使えるクルマはほぼ皆無ですからね。

しかし、新型シャランが凄いのは、1.4Lエンジンでこれだけ大きなボディを動かしてしまうこと。しかも、好燃費が期待できるわけですから、Lクラスミニバンを買わない理由がひとつ減ります。
あとは価格次第(笑)。装備満載の仕様もいいですが、ベーシックな仕様でも必要十分みたいなので、フォルクスワーゲンらしいプライス付けを期待しています!

以上、Lクラスミニバンオーナー予備軍の無駄口でした。