2010年9月に初のフェイスリフトを実施したアウディTT。先日、ようやく連れ出すことができたのですが、これがなかなか......





一番の違いは、これまでTTSだけだったLEDポジショニングライト付きヘッドライトが全車に標準になったことでしょう。これにはあのYumiさんも一方、僕が一番気になっているのが、2.0 TFSIエンジンの変更です。2リッターの直噴ターボ(TFSI)という部分は同じですが、パワーが11psアップし211psになりました。しかし、注目すべきは最大トルク。なんと70Nmアップの350Nmにまで強化されているのです。
これはA4、A5、Q5などに搭載される2.0 TFSIと同じスペックで、排気側に可変バルブタイミングリフトのAVS(アウディ バルブシステム)を採用することでターボを効率よく活用することができるのだそうです。

外観のチェックはそこそこに、さっそく運転してみると、いきなり低回転からトルクが凄い! それはA4やA5でも感じたことなんですが、A4アバントよりも330kg!も軽いTTクーペだと、エンジンの力強さが際立つわけです。軽いボディがさらに軽くなった感覚で、街中を2000rpm以下で流すような場面でも、右足の動きに即座に反応してくれるので、まさにストレスとは無縁です。もちろん、高速の合流や、ワインディングロードのコーナーの立ち上がりなどでも、勇ましいサウンドを響かせながら、気持ちよく加速してくれるんですよ。

だた、心なしか、これまでのエンジンよりも5000rpm後半以降の吹け上がりがやや鈍くなったような気もしますが、使用頻度を考えると(!?)、エンジンの魅力が倍増したといっても過言ではないでしょう。ゴルフGTIにも搭載してほしい、といったらアウディに叱られそう(笑)

クーペ以上に新エンジンの恩恵を受けるのが、FFからクワトロになったTTロードスターでしょう。クーペよりも70kg重いとはいえ、軽快に加速させるには充分すぎる実力をこの2.0 TFSIエンジンは持っています。

それから、細かいことかもしれませんが、標準装着のナビゲーションシステムが最新のSDナビになったのもうれしい変更です。従来型よりも画面やメニューが見やすくなったうえ、SDだけにレスポンスもアップ。PCの記録メディアがHDDからSSDに変わるよりも早く、ナビの世界では脱HDDが進むかもしれません。
というわけで、すっかりTTクーペ/ロードスターに惚れ直してしまった僕。TT熱は急上昇するのか?