ザ・ビートル・ターボがどんなクルマかというのは、
中を覗くと、ボディカラーによらずダッシュパネルはブラックに。パドルシフト付きの本革マルチファンクションステアリングホイールは標準装着です。また、オートライトや"キーレスアクセス"など、ザ・ビートル・デザイン・レザーパッケージなどに用意されない装備も、このザ・ビートル・ターボには標準で装着されています。
純正ナビの712SDCWとDSRC車載器も標準で付いてくるので、オプションやアクセサリーを追加しなくても、このまま乗れてしまいますが......
それはさておき、実際に走らせてみると、どちらかというと大人しい印象のザ・ビートルが、雄々しいクルマに変貌。威勢のいいエンジン音と1.2 TSIより段違いに鋭い加速はとても爽快です。
そのうえ、リヤサスがトーションビームからマルチリンクになったことで、コーナーの動きが軽快になり、18インチを履くわりに乗り心地も悪くない。ボディのしっかり感もアップしているように思いました。
そうはいっても、ゴルフGTIほどシャープなわけではなく、「GTIのザ・ビートル版か!」なんて期待を抱くと肩すかしを食らうかも!?
一方、ザ・ビートルのキャラクターはそのままに、余裕のパワーと気持ちのいい走りを手に入れたいという人には、とても魅力的な選択肢だと思います。
個人的には、現在のラインアップから1台選ぶなら、このザ・ビートル・ターボですね。
もし、「ザ・ビートル・ターボ フェンダーエディション」とか「ザ・ビートル・カブリオレ・ターボ」が出たら、そのときはどれを選ぼう?
妄想は留まるところを知りません(笑)
(Text by S.Ubukata / Photos by M.Kobayashi)