試乗会はチューリッヒで行われ、往きのフライトは成田からチューリッヒへの直行便を利用しました。単純に往復しても良かったんですが、「ポロを用意しますので、チューリッヒからミュンヘンまで走りませんか?」というお誘いがVGJ広報からあり、楽しそうなのでその話に乗ることに。
VGJ広報が手配してくれたのは、マイナーチェンジしたポロ・ブルーGTとクロスポロ。日本では、新しいポロTSIコンフォートラインが発売になっていますが、この2台は遅れて日本上陸ということで、一足早い試乗になりました。
前半のクルマとして僕が選んだのはポロ・ブルーGT。ACT(アクティブシリンダーマネジメント=気筒休止システム)付き1.4 TSIエンジンを積むクールなスポーツモデルです......ええと、マイナーチェンジ前と何が違うの? バイキセノンヘッドライトはマイナーチェンジの前後で変わっていないみたいだし、これだと新旧の区別がつきません......。ただ、旧型ではフロントフォグライトが装着されていなかったのに、新型にはしっかり付いていました。喜ぶ人が多いのでは?
一方、インテリアは、メーターパネルやステアリングホイール、ディスカバープロが装着可能になったセンタークラスターなど、新デザインに変わっていました。試乗車にはACCが装着されていて、高速道路では楽ができそうです。
そうそう、1.4 TSIエンジンは最大トルクの250Nmは変わりませんが、最高出力が140psから150psにパワーアップしています。トランスミッションは現地らしく6速マニュアル......現行ポロでマニュアルを運転するのは初めてかも!?
まずは、目的地にドイツ・バイエルン州のフュッセンを設定して、2台のポロはチューリッヒのリゾートホテルを後にしました。
ボーデン湖を渡ってからは、のどかな自然を見ながらのドライブが続きます。そして昼過ぎに辿りついたのが、ロマンチック街道の終点として知られるフッセンです。
食欲が満たされたらお目当ての場所に。あのシンデレラ城のモデルとして知られる「ノイシュヴァンシュタイン城」です。そしてこれが「マリエン橋」からの眺め。わざわざ寄り道したかいがありました!
ちなみに、ここまでの燃費は16.4km/L。走行中、2気筒モードを多用する1.4 TSIは、パワフルなだけでなく、優れた燃費も自慢です。
ここからは、クロスポロでミュンヘンに向かいます。ブルーGTから乗り換えると、1.2 TSI搭載のクロスポロは明らかにのんびりとした印象ですが、それでも一般道ならブルーGTに遅れを取ることはありません。
しかし、アウトバーンでは追い越し車線をぐんぐん走るブルーGTとは対照的に、ベタ踏みでも160km/hあたりで、頭打ちになるクロスポロは遅れがち......。ただ、SUVスタイルのデザインを身にまといながらも高速の安定感は抜群で、走れば走るほどに好きになるクルマでした。ちなみに、このクロスポロもマニュアルトランスミッション仕様でした。
日本でもヨーロッパでも、クルマの旅は楽しい! 次のグランドツーリングはどのクルマにしようかな(笑)
(Text & photos by S.Ubukata)