愛知県豊橋市には、フォルクスワーゲン インポートセンターがあります。日本に陸揚げされたフォルクスワーゲンを整備し、全国に送り出す施設です。
ここには、納車前点検整備(Pre-Delivery Inspection=PDI)を行うテクニカルサービスセンターや、車両を保管するカーサイロがあり、フォルクスワーゲンのほか、アウディやランボルギーニ、ベントレー、ポルシェの新車が、ここを経由して全国のディーラーに届けられます。

豊橋というと、他のインポーターも同じような施設を構えているのですが、そのひとつであるメルセデス・ベンツのPDIセンター内に「デリバリーコーナー」が設置されています。ここで、納車前点検整備を終えたばかりの新車をカスタマーに直接納車するというのです。この地区は、インポーターのPDIセンターで全国のナンバープレートの封印取付ができる「国際輸入自動車特区」であり、いちはやくメルセデスがこの制度を利用したということです。

昨年設置されたデリバリーコーナー、現在は東海4県のカスタマーが対象ですが、今後は近畿6府県、そして、年央までには関東や北陸に対象エリアを広げるということです。PDIセンターの見学会も好評とか。

デリバリコーナーですぐに思い出すのが、フォルクスワーゲン本社に隣接するクルマのテーマパーク「アウトシュタット」。ドイツのカスタマーは希望すればここで新車を引き取ることができます。その際に、フォルクスワーゲンの工場を見学したり、歴史を学んだりできるということで、わざわざ遠くからここまでクルマを引き取りに来る人が後を絶ちません。クルマの輸送費ぶんだけ安く購入できるというメリットもあるのですが。


アウトシュタットのような大規模なテーマパークは無理としても、PDIセンターを見学して、"カリーブルスト"を食べて(!?)、新車に乗って帰ることができたら、いい想い出になるはず。

VGJでもいかがでしょう?

(Text by S.Ubukata)