菅生行きの目的は、SUPER GT第4戦の取材です。
高速の長距離移動であれば、ある程度大きなボディで、エンジンに余裕があって、アダプティブクルーズコントロールが付いているほうがラクですが、いざup!で走り出してみると、これだけコンパクトなボディなのに落ち着いた走りを見せるし、ボディ剛性が高いので中に居てとても安心。
75psの1L直列3気筒エンジンは、軽のターボに負けることもありますし、追い越し加速に余裕があったら......と感じることも正直ありますが、一度スピードに乗れば、まわりに迷惑をかけずに流れについていくことも難しくありません。高速なら20km/Lオーバーの燃費が出るのもうれしいですよね。
骨太な走りを見せるup!ですが、そのデザインやつくりはとてもシンプル。いまどきのゴルフはとても立派なのに対し、up!のシンプルさはゴルフ1に通じていると気づき、なんともフォルクスワーゲンらしいクルマだなぁと好ましく思ったのでした。
決して贅沢ではないけれど、フォルクスワーゲン本来の魅力がしっかりと詰まっているup!。ヨーロッパでは新型がお披露目になっていますが、日本でもフォルクスワーゲンのエントリーモデルとして、ずっと販売を続けてほしいものです。
できればマニュアルもお願いします(笑)
(Text by S.Ubukata)