いま一部のファンのあいだで注目を集めている「ゴルフGTI TCR」が日本初走行を行うというので、ゴールデンウィーク明けの富士スピードウェイに行ってきました!
世界的に人気が高まっているツーリングカーレースが「TCR」と呼ばれるカテゴリー。日本でも、スーパー耐久シリーズが今シーズンからST-TCRクラスを新設し、アウディRS 3とホンダ・シビックのバトルが注目を集めています。

このスーパー耐久シリーズの第3戦から、フォルクスワーゲン ゴルフGTIが参戦するという話は
このゴルフGTI TCRはフォルクスワーゲン モータースポーツが開発したレース専用車両で、エンジンは350psを発揮する2L直列4気筒ターボを採用。これで前輪を駆動します。

ちなみに、アウディRS3 LMSも同じエンジンを搭載。アウディだからといって4WDではなく、ゴルフGTI TCRと同じ前輪駆動......というか、「セアト レオン」のTCRがベースになっていて、それをゴルフGTIやアウディRS 3向けにアレンジしたというのが正しいようです。実際、ゴルフGTI TCRもアウディRS3 LMSもスペインのセアトスポーツでつくられています。

それはさておき、ワイドでいかついボディと、勇ましいエキゾーストノートには圧倒されっぱなし(笑) そして、雨の走行ではまばゆいばかりのヘッドライトの輝きも印象的でした。富士スピードウェイの1コーナーからでも、最終コーナーを立ち上がったゴルフGTI TCRがわかるほどです。


そこでピットに戻ったゴルフGTI TCRに近づき、ヘッドライトをチェックしてみると意外な事実が! 搭載されているのはLEDヘッドライトで、「このデザインに見覚えがあるなぁ」と思い確かめてみると、ラインの色こそ違いますが、形状は「ゴルフGTE」と同じなんですね! 愛車のヘッドライトがあそこまで明るいとは思えないので、レース用に改造されているんでしょうか?


改造といえば、ゴルフGTI TCRのボディが面白い! プロじゃないので詳しいことはわかりませんが、ワイドな前後バンパーにあわせて前後フェンダーが変更されているのですが、フロントフェンダーが専用品(カーボン製?)に替えられているのに対し、リヤはパネルが貼られているだけ! 接触したらすぐに壊れたり、脱落したりしそうです。スペアパーツは必携ですね(笑)


それにしても、デビューレースが楽しみなゴルフGTI TCR。ゴルフオーナーとしては、ぜひこのクルマに勝ってほしいものです(笑)

(Text by S.Ubukata)