秋の自動車イベントといえば、フランクフルトモーターショーとパリサロンです。それぞれ交互に開催され、今年はパリサロンの開催年でした。
フォルクスワーゲンは、2016年のパリサロンで電気自動車のコンセプトカー「I.D.」をワールドプレミア。その後の展開を考えると、とても重要なイベントでした。
ところが今年はワールドプレミアのニュースが届きません。それもそのはず、フォルクワーゲンは今年のパリサロンに出展しなかったのです。
フォルクスワーゲンでは世界のモーターショーを独自に格付けし、ランクが高いショーではワールドプレミアを用意する一方、ランクが低くなるとワールドプレミアがなくなるという話を耳にしたことがあります。今回のパリサロンでは出展自体がなくなってしまったわけです。
ただし、同時期にパリサロンとは別の場所で独自のイベントを開催していたようで、同じコストをかけるなら、モーターショーよりも効果的な方法でブランドをアピールしたいという考えがあるのでしょう。
それはさておき、心配なのが来年の東京モーターショーです。ワールドプレミアは2013年に出展されたプラグインハイブリッドのコンセプトカー「twin up!」が最後で、2015年、2017年にはワールドプレミアはありませんでした。つまり、東京モーターショーのランクは決して高くはないのです。
このままでは、2019年の東京モーターショーにフォルクスワーゲンが出展しないかも!?
いま、東京モーターショーのありかたが問われています。
(Text by S.Ubukata)