最後までやれよ~、という感じの一台。製品化の過程において、途中放棄されでもしたのでしょうか。ボンネットだけに集中していますが、おそらく普通にボディ全体にマーキングされる予定だったのでは。ステッカーなら、剥がれた、と言い逃れもできましょうけど、印刷なんですな。そもそも、ボディの仕上がりも、バリが出ているしデザインもなんか適当。テールライトのあたりから、辛うじてゴルフ2の雰囲気が漂っていますが、ドアは愛想のない直線で表現されてますし、なにより、この前ドアの大きさからすると、計画では4ドア仕様って聞いてたんじゃないですか、アナタ。何もかも途中で投げ出されて不憫なゴルフちゃんです。しかも、リヤシート辺りを見ると、ゼンマイ入れるつもりだったよう・・・。シャシー裏に一切の刻印なしというのも珍しいです。どこから来て、どこへ向かうのか。まるでさっぱり全然ナゾ。あ~、ステアリングもない・・・(T_T)
◆ das kleine Golfgang(ダス クライネ ゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介してゆきます。