■ Bruder(W.Germany)
■ 121mm
もう10年以上前ですが、南ドイツのとある片田舎にあるVWディーラーで私はこの黄色いゴルフと出会いました。店内の一角にあった、来店客のお子さんのために用意されたであろう砂場の中に、この黄色いゴルフは転がっていたのでした。「これ売ってくれませんか?」と若い営業マンに英語で話しかけると、冒頭の答え、"Nothing!"。
しかしすぐに、一部始終を見ていた先輩営業マンが「それを言うなら"free"だよ。」とやんわり訂正。お金なんかいらないよ、ということで、ご好意に甘えてもらってきた想い出の一台です。ドイツの片田舎では、おじさんおばさんはあんまり英語を話しませんが、若者は勉強していて、こちらがカタコトのドイツ語で話しかけても英語で返してくれます。もらった時は、屋根がつぶれていたのですが、そこがビニール製のよいところ、少しずつ修復してわからないくらいになりました。
そうそう、「タダでもらっては悪い、代わりに何か買おう」とディーラーの店内を見渡すと、台紙も黄ばんだ古いエンブレムを発見。"PowerRabbit"おお、ゴルフ1の時代からここにぶら下がっていたのか!珍しいので即ゲットしました。ドイツをドライブする時は、片田舎のVWディーラーに立ち寄ってみることをオススメします。
◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介してゆきます。
◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介してゆきます。