■ Golf D
■ Bombi (Japan) 
■ 460mm×460mm
■ light sign



まず、これはいったい何なのか。 ジャンル的には、「電照看板」だと思いますが。白熱電球でご覧のように幽玄な光を放つ不思議なオブジェです。お洒落なバーが装飾に使うような、アメ車を象ったネオンとか、オイルメーカーのロゴとかならわかりますが、ふつーにゴルフです。赤くて愛らしいオシリが象られています。ビッグテールライトですので、1981-1982年式ですね。ワイパーの拭き跡の演出もなかなか効いてます。ナンバーには、『GLF-D-1600』の文字。きっとディーゼルなんでしょう。でも、なぜ、あえてディーゼル?

メーカーはボンビ株式会社。現在も、店頭の什器やPOP(店頭での小さな広告物)などを製作されているようです。私はこれしか存じませんが、他の車種もあったりしたのでしょうか?残念ながら、角がひとつ欠けてしまってますが、そんな小さなこたぁいいのです。ゴルフを題材に選んで、このように製品化されたことが、今となっては(私にとっては?)貴重です。しかも、顔じゃなくてオシリであるところが、ゴルフ1好きのツボを押さえています。それにしても、この柔らかな赤い光。路地裏でぼうっと点っていたら、何の店かも確認せぬまま、ふらりと立ち入ってしまいそうな、誘蛾灯のような逸品です。


◆ das kleine Golfgang(ダス クライネ ゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介してゆきます。