■ 上海大衆汽車有限公司(China)
■ 1/18
ふつうに受け入れてしまいそうになりますが、よく見ると、ジェッタじゃないし、パサートでもない。でも、グリルにはVWエンブレム。
とってもありふれてそうで、でも見たことのないこのクルマの名は、ラヴィダ。実車は、2008年にデビューした中国/上海大衆汽車オリジナルの中型セダンなのです。なのです、などと、偉そうに書いている私は、このクルマの存在を知りませんでした。Auto Shanghai 2011を観に、久しぶりに訪れた上海の町で、このクルマを見かけて、思わず横断歩道を逆戻りしました。
この地はフォルクスワーゲンがあふれており、タクシーはほとんどがサンタナです。かつて日本を走っていた角ばったのも健在ですが、多くは中国オリジナルのサンタナ。このミニカーは、怪しい客引きのお兄さんに教えてもらった模型店で捕獲しました。時計だの万年筆だのを薦めてくる彼らに、「我要模型汽車!」と筆談し、今回はなかなかいい店に行き当たりました。
1/18の大きさを活かし、可動部も多く、大変精密に出来ています。サンルーフが持ち上がる(ガラスの下のシェードも可動)のには驚きました。このシリーズのミニカーは、ミニカーメーカーでなく、上海Volkswagenの刻印が入っています。凝りに凝ったミニカーにも、成長する中国の勢いを感じます。負けるな、日本。
◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介してゆきます。