■ GAMA(Germany)
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例外もありますが、ミニチュアカーというのは元になる実車があって、それを小さくしたもの、というのが一般的かと思います。この見るからに旧車然としたクルマは初代パサートなのですが、わざわざTSというグレードであることがシャシーに刻まれています。1973年のデビュー当初からセダン、ヴァリアントをラインナップし、様々なグレードが用意されていたようですが、資料によるとTSというグレードは丸目4灯となってます。角型ライトは、L、及びLSのようですが、マジメなドイツのミニカーなので、きっとこの仕様もあったのでしょう。
元から片側だけのバックミラー、昨今の扁平タイヤを見慣れた目にはなんとも可愛らしい13インチホイール。ホイールキャップや窓枠、バンパーの銀メッキが時代を感じさせます。ちなみに、タイヤにはミシュランZXの刻印。今でもクラシックタイヤとして流通しているのですね。このパサート、手に入れたのは数年前、フランクフルトモーターショーの出店にて。このミラーを折らないように持ち帰るのに、梱包を工夫したのを思い出します。
あらためて観察していたら、リヤシート後ろのトレーに、ビートルがモールドされているのに気づきました。型を彫った人の遊び心でしょうか。
◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介してゆきます。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。