■ Passat 
■ Schuco(Germany)
■1/43




クルマでコスプレするみたいに、思いあまって、自家用車にサイレン搭載してしまう人もいますが(赤色灯はダメですよ)、なぜか、男子は働くクルマに憧れます。消防車、パトカー、クレーン車など、いわゆる、おシゴト車輛といいましょうか、絵本を卒業しても、男子はずっと"はたらくじどうしゃ"が好きなのです。
vwmmにも、働く系のフォルクスワーゲンがたくさんありますが、今回は、パサートヴァリアントを二種ご紹介。日本では、ちょっとプレミアムな位置づけのパサートも、欧州では道具としての作りの良さからか、働くクルマとしてもガンガン使われています。
横長の青色灯が載った方は、スイス、ジュネーブのパトカー。サイドウィンドウに描かれた地図状のものは、街の輪郭かな、と思いましたが、地図を見てみたら違いました。レマン湖の噴水みたいなものも描かれているように見えますが・・・。もう一台は、ドイツ連邦技術支援庁(Technisches Hilfswerk)所属の車輛。THWは、3.11の時にも活躍したそうです。ダンケシェン、です。

ミニカーとしては、1/43スケールにしては珍しく前輪を左右に切ることが出来、格好よく停められます。前席のサイドウィンドウは、途中まで下げられています。全体的にトイっぽいつくりですが、よく見ればルーフアンテナを装備してるのはTHWだけで、けっこう実車に忠実なのかも知れません。
パトカーにしても、作業車輛にしても、ベース車にはない特殊装備やカラーリング、細かく書かれた文字類が格好いいです。サイレンが載っていたり、クレーンのアームが架装されていたり、たくさんアンテナがついた中継車なんかもミニチュア映えします。あぁ、こんな装備なんだ、とか、こんな仕組みなんだ、とか、働くクルマは、自分の知らない仕事の世界を垣間見せてくれるから愉しいのかも。



◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介してゆきます。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。