■ Golf

■ Spark (Chine)

■ 1/43


成功することが当たり前、という商品を担当する苦労はいかばかりでしょうか。

7世代目になってもひと目でゴルフとわかりながら、これまでのゴルフよりも確実に進化しています。

ミニカーであっても、特徴的な伸びやかなサイドビュー。フロントグリルから、ボディを水平に取り囲むプレスラインは、水平基調だった初代ゴルフのデザイン言語を織り込んでいるそうです。

全体的にシャープさを増したゴルフ7。ホイールベースが延びたことで、フロントグラスの傾斜がきつくなり、ドアミラーの付け根に小さな三角窓が出来ています。


真っ先に現れた 1/43ミニカーは、ダイキャストによる大量生産品ではなく、レジン(樹脂)ボディのスパーク製。

レジンモデルは、独特の精密感と引き換えに、ドア開閉のギミックなどはなく、ディスプレイモデルと割り切ったつくりになっています。

このミニカーは、ガラスルーフが装備された仕様を再現しています。1/87スケールでも同じ仕様がモデル化されていますが、Wolfsburgイチ押しなのでしょうか。

歴代ゴルフのCピラー(リヤタイヤの上の台形の部分)を並べる姿は、実車のプレス写真でも使われています。並べてみると、フロントグラスの傾斜はだんだん寝ていきますが、リヤゲートの角度は逆に立ち上がってゆくのがわかります。

まもなく日本の街を走り始めるゴルフ7は、どんなサクセスストーリーを生むのでしょうか。

ミニカーも、これからどんどん出てくると思われます。


◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介してゆきます。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。